2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

脱化石燃料の道筋

脱化石燃料を達成するには、省エネを進める、資源はリサイクルする、燃料の転換を図るの三つが必要。期待されるのが各家庭や店舗での太陽エネルギー利用。太陽電池のエネルギー変換効率向上と量産化によるコストダウンを加速させ、自然エネルギーの不安定性…

原子力の無害化を

多くの人が圧倒的に効率の良い原子力発電を受け入れようとしないのは、放射線や放射能の危険が人類の手に負えないと考えているためだ。一つは高レベル放射性廃棄物が何万年も放射能を持つこと、もう一つは原発へのテロやサボタージュ、さらには核の拡散であ…

戦争は最大の資源浪費と環境破壊

戦争とは最大の環境破壊と資源浪費。争い事は世界中で常に発生するが、これを戦争にまでしないための仕組みを国連などで全力を挙げて作りあげる必要がある。この仕組みにのってこないような国や地域は国際社会が協力して援助の停止、武器の禁輸措置など実効…

みんなの喜ぶエアコン

最近エアコンの高機能化が進んでいる。自動で清掃するもの、人をめがけて温風を送るもの、空気清浄するものなど。キャパシター付きのエアコンというのはどうだろうか。キャパシターとは日本人が発明したバッテリーのようなもの。既に実用化されており、耐用…

ドイツのチャレンジ

昨年は一時期ガソリンが高騰し、大型車をやめ小型車や軽自動車に乗り換える人が多かった。ある商品の価格が高騰すれば、必ず代替品が普及し始める。電力料金がどんどん高くなれば、太陽電池が価格的に有利になって家庭や工場での普及が進む。すると発電所を…

原発の墓場

中部電力浜岡原発が3月末で2基廃止になることが決まった。国内では東海原発に続いて2番目、3番目の廃止となる。原発のあるところは将来原発の墓場になるのではないかと心配するむきもある。燃料を取り出した後の解体による廃棄物は100万キロワット級…

財布に優しいエコ

いくらエコ意識が強くても、エコのために財布が痛むのは辛い。「少々高くてもエコな商品」、「少々高くても安全な食品」では長続きしない。地球に優しく、財布にも優しいのがエコの優等生だ。その例がインバーターエアコンであり、ヒートポンプ式温水器のエ…

ピークカットに蓄電池

かつてアメリカの電力会社で顧客である家庭に新型冷蔵庫など家電製品をタダで配ったことがある。理由は新たな発電所建設に資金を投下するより、各家庭で省エネをしてもらい電力需要のピークをカットした方が有利であるという、極めてアメリカ的な計算だった…

オバマのアメリカ

まもなくオバマがアメリカの大統領に就任する。次は民主党政権だが、アメリカは急速に内向きになると言われている。カーターやクリントン政権のときもそうだったが、アメリカは貿易赤字の縮小、自動車など国内産業の建て直しのために、なりふり構わず保護政…

ゴア氏のこと

ゴア氏がノーベル賞を受賞したが、「不都合な真実」を読んだり、彼のテレビ討論を聞いたりすると、彼の言動に疑問が残る。確かにゴア氏は多くの人々に温暖化の深刻さを気づかせたことは評価できるが、解決策については提案らしきものはなく、ほとんど精神論…

ドイツの実態

小さな町で、市電や自転車を活用し、自動車を乗り入れさせないとか、太陽電池を世界一導入しているとか、マスメディアが温暖化対策の見本としてドイツや北欧を取上げることが多い。マスメディアは決してドイツのエネルギー需給の全体を報告しようとはしない…

原発立地町村のいらだち

福島民友という地方紙が社説で「いつまで議論を避けるのか」とプルサーマル受け入れ議論に慎重な県の姿勢を批判した。東京電力福島第一発電所ではプルサーマル導入を計画していたが、関西電力のプルサーマル燃料加工の際のデータ改ざん、その後の東京電力の…

「もち」は「もち屋」

昨年暮れに原子力・放射線、機械、電気電子、建設の各専門分野の技術士19名が、柏崎刈羽原子力発電所を技術士会有志が訪問した。原発の機器や仕組みなどはほとんどが一般産業で使われ実績のあるものだ。それでも素人にはそれが理解出来ないものばかりで、実…

困った問題

世界中で最も多く使われている燃料は石炭。石炭は世界中に広く分布して存在し、しかも、石油やウランが数十年の採掘可能年数であるのに対して、数100年は持つ。そこで温暖化対策のために、ヨーロッパでは石炭火力発電所にCCS(二酸化炭素回収・貯留シ…

空き地探し

原発1基分(百万キロワット)にあたる太陽光発電所を造るには山手線の内側の面積(63キロ平方メートル)が必要。これをどこに求めるかが問題。 今、全国の耕作放棄地は全農耕地の1割を超える3900キロ平方メートルある。これは埼玉県の面積より少し大…

巨大科学技術

原発というと一般の人は日立、東芝、三菱など大メーカーが造っていると思っている。しかし、そもそも原子炉やタービンが入るあの巨大な建物や水路はゼネコンが造っている。金額にして15パーセント程度はゼネコン受注分。原発は3万点もの部品から出来てい…

超現実的な対策

アメリカの原子力安全規制委員会は先頃、アメリカ国内の原発のセキュリティーに関する規則を強化した。9.11以降、政府が各原発に要求していた内容を中心に規則化したものだが、内容がすごい。セキュリティー要員の資格認定や訓練は当然としてサイバー攻…

個々人の出来ること

先進国を中心とした政治駆け引きが続き、宗教上の対立は収まるどころかますます深まっている。世界不況とはいえ、65億人が自然を破壊し、資源を食いつくしながらさらに人口を増やしながら破滅に向かって驀進している。環境問題は厳しくなる一方でいっこう…

超現実的な対策

アメリカの原子力安全規制委員会は先頃、アメリカ国内の原発のセキュリティーに関する規則を強化した。9.11以降、政府が各原発に要求していた内容を中心に規則化したものだが、内容がすごい。セキュリティー要員の資格認定や訓練は当然としてサイバー攻…

保安検査の改善

国が原発の運営管理状況を確認する目的で、3週間にわたる保安検査が年間4回実施される。これは全発電所に行われるのだから、検査を受ける発電所側の負担も大きい。ところが、保安検査といいながら、発電所が安全上もっとも厳しい状況になる原子炉の起動・…

電化する

北陸地方などは新築家屋の50パーセント以上がオール電化。電化住宅は急速に普及している。電力中央研究所の試算ではこの調子で産業や家庭で電化が進めば石炭や石油の使用量が減って、電化の分だけで2050年の二酸化炭素排出量を1割以上抑えられるとい…

EV普及の影響 2

新しい技術を商品化する際にはさまざまな課題をあらかじめ予測して対策を講じていく必要がある。そうでなければ、さまざまな公害や不安を呼び起こした過去の新産業、新製品と同じ轍を踏むことになる。EVのような規模と革新性を持つものはいったん広まって…

EV普及の影響 1

EV(電気自動車)が普及することの影響は様々考えられる。まず増加するものとしては、夜間の電力需要。これにより夜間の火力発電所の稼動が増え、発電用の石炭、天然ガスの消費が増加する。街には充電スタンドが増える。モーター製造、バッテリー不足対応…

地域からの取組み

大阪の堺市は全国で初めて、中心地でオンデマンドの電気バスを走らせる実験を行った。これには自治体だけでなく電力会社や大学も協力した。電話とインターネットで予約するシステムだが、約一ヶ月間実証試験をして現在結果を分析中。 青森市が駅を中心に集合…

電車革命

蒸気機関車やディーゼル車が電車にとって代わられたのが鉄道の歴史だが、新たな電車革命が始まろうとしている。JR東日本はリチウムイオン電池など高性能バッテリーを搭載した電車を今後10年かけて開発する。高圧架線からの放電ロスも架線の保守作業もな…

グリーン電力基金

世の中、明けても暮れてもエコばやり。テレビ、新聞をはじめとし地球温暖化の問題を取上げない日はない。どのマスメディアも自然エネルギーを増やさなければいけないと口を揃えている。ところがそれを民間から支援しようという「グリーン電力基金」が低調だ…