2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

大深度の地震計

中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発。国の機関である原子力安全基盤機構は新潟工科大学構内に地下3000メートルまで穴を掘って地震計を取り付ける計画を発表した。来年度中には観測開始する。 一方、防災科学研究所は地下7000メートルのものを構想して…

論語

論語読みの論語知らずと言うが、最近の中国人はこの格言どおり。金のためにはなんでもするし、世界中の資源を食い荒らしている。中国という国名どおり政府も人民も自己中心の塊だ。 論語を読んでいると君子の行うべきことが次から次に出てくるが、これを真に…

ソーラーで回るか

ソーラーや風車の好きな自然エネルギー派の人たちに一言。ソーラーや風車で起したエネルギーでソーラーや風車を作ったり、メンテナンス出来たりして、初めて自然エネルギーの時代がくる。 今のソーラーや風車は火力や原子力のエネルギーを使って作られている…

原発の安全文化

原発にとって安全文化の維持向上は大切な問題。電力会社は安全文化の浸透に熱心に取り組んでいる。日本原子力技術協会では原発で働く電力会社の社員に対してアンケートやインタビューを行って、安全文化が保たれているかについて確認を順次行っている。 かつ…

遠目のライト

運転免許更新の講習会で教えていたことだが、夕刻に横断中の高齢者をはねてしまうケースが増加しているが、その場合九分九厘、車のライトが近目になっていたという。 夕刻早めの点灯が必要なのと、ライトは対向車が来ない場合はライトは遠目が原則。近目のラ…

仕込みが大事

エネルギーや食糧など生活に必須の商品にはそれぞれ特質がある。米が不作であれば、海外米を輸入することになる。金さえ出せばこれは比較的容易なこと。石油も天然ガスも同様だ。しかし、現代社会を支えている電気については、そうはいかない。 まず、島国で…

子供の頃から

古代人が資源枯渇や環境破壊を防ぐために守っていた神話、伝承、風習、儀式、戒律、不文律などの現代におけるリメイクはどのようにしたらよいのか。経済活動により資源枯渇や環境破壊が起きている。経済活動に歯止めをかけるさまざまなルール、原則を作るこ…

風評被害のほかに

青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設はトラブル続きでいつ完成するのか先が見えないが、六ヶ所村の住民は施設が出来たことで、さまざまなメリットを感じている。彼等が一番に挙げるのは雇用だ。約2600人の従業員のうち6割が青森県内の出身、うち200人…

風力発電の判決

つくば市が早稲田大学に委託した小中学校の風力発電の風車がうまく回らず、市側は大学に3億円の損害賠償を求めた。東京高裁は大学側におよそ9000万円の支払いを命じたと報道されている。 発電電力量を消費電力が上回ることを大学側が市側に説明しなかっ…

離島から始めよ

沖縄電力が離島でのマイクログリッドを東芝に発注したというニュースが伝えられた。電力会社はこれまで離島の電力供給のためにディーゼル発電機を設置し、燃料を補給するという方式で電力を供給していたが、今回これに代わってソーラーや風力発電とバッテリ…

温暖化国際戦略

鳩山首相は先のCOPで二酸化炭素25パーセント削減を宣言したがいまひとつイニシアティブは取れなかった。日本は既に省エネ、効率化について世界一の水準に達しており、GDP当たりの排出量も一番少ない。 COPの場では日本はこれから国費を使って、さ…

偏向報道とは別に

九州電力は17年度までに百万キロワットのソーラー設備を火力発電所の敷地内などに設置する。出力としては大型原発1基分であるが、実は対外的デモンストレーション効果の方が大きい。 原発は稼働率が7割から8割であるが、ソーラーはせいぜい一割程度だ。…

大雪

今年は世界的に主要国での大雪で温暖化が本当かと疑問を持つ向きも多い 。大雪は自然の厳しさを人々に思い知らせる。温暖化だからこれからは暖かくなって都合が良いなどと考えていた人は自然の恐ろしさを知ることになる。 地球環境のバランスが崩れ始めると…

リトアニアの行方

リトアニアがチェルノブイリ型の最後の原発を閉鎖した。これでリトアニアには原発が1基もなくなった。同国のチェルノブイリ型原発の閉鎖はEU加盟の条件とされていた。安全の面からは周辺国も含めてほっとしているが、リトアニアはこれから大変だ。 代替電…

ノスタルジーの費用

人口が減り高齢化が進む山間部や漁村に対して国などが維持費を負担してまで集落を守るか、近くの町に移住させるかの選択がある。都会の人たちは限りないノスタルジーを感じながら、住んでいる人たちは先祖伝来の土地を守り、日本の山里の暮しを守りたいと思…

新エコロジカル主義

人間が自然界の中では特別な存在であり、人間は自然を支配できる、してもよい。環境問題が発生しても科学技術で克服できるというのが人間中心主義の世界観だ。 これに対して新エコロジカル主義は人間も自然の一部であり、人間の科学技術より自然の生態系の法…

名指し

地球環境がこれほど危機的状況であるのに、対応はきわめて緩やかだ。公害問題や薬害問題であれほど企業を名指しで叩いたマスコミなのだが、スポンサーに遠慮してか、風評被害による損害賠償請求が怖いのか二酸化炭素を大量に排出している企業を名指しで非難…

情けない話

人々が生産活動を行うためにどのくらいの二酸化炭素をだすのかは国によって大きな差がある。2009年のデータではGDP当たりの二酸化炭素排出量は日本が一番少ない。 EUでさえ日本の1.7倍、アメリカは2倍だ。意外なのは韓国が3倍であること。中国…

フランスも購入した日本製

原発の世界ではフランスが他国を圧倒している。フランスでは原発メーカーのアレバが世界中で原発建設を請け負うためにサルコジ大統領が先頭に立って攻勢を強めている。 これに対して日本の日立・東芝・三菱重工の3グループは出遅れている。六ヶ所村の燃料再…

原子力の行方

一般の人に不安感を与えないエネルギーが登場すると原子力はたちまちのうちに廃止に追い込まれるリスクを抱えている。原子力をやっている人々も高レベル廃棄物の問題や核拡散リスクには僻々としているはずだ。 巨大な原発で作った電気を広く配る方式に対する…

発想の大転換

日本は人口多いわりに国土狭く、資源少なく…というのが従来の発想の原点であった。科学技術は輸出品を作るために発展させ、それで食糧やエネルギーを買うということだった。 これからはそのような迂回的なやり方ではなく、日本の科学技術をその国土のもつ短…

ベトナムとロシアの原発

昨年暮に、ベトナム電力グループとロシアのロスアトム社はベトナム初の原発の建設協力に関する了解覚書を締結。これに先立ってロシアを公式訪問中のグェン・タン・ズンベトナム首相とプーチン首相が両国の関係強化について調印している。 ズン首相も「ベトナ…

電気代がタダに

原発などが立地している地域は電気料金の割引があるのをご存知だろうか。原発の地元では一世帯当たり年に約1万円が国から支給され、地元企業にはもっと多くが支給されている。 その財源は現在1000キロワットにつき375円が全国の消費者から電気料金に…

闇を照らす灯り

夜間に海上から陸を見るとところどころに闇を照らす大きな光の塊がある。コンビナート、発電所、港湾施設、空港などの敷地内照明灯によるものだ。道路を夜間走れば、コンビニ、ガソリンスタンド、スーパー、駅なども煌々と灯りがついている。政府は温暖化対…

自然に還す

地方に次々と限界集落なるものが増えてくると、自然は猛烈な勢いで人間に反撃してくる。狸、狐、猿、猪、鹿、熊、蛇などがその領域を増やし、山に人が入るのも危険になってくる。高速道路に動物注意の標識がいたるところに出るようになる。 高齢化が進み、集…

韓国の逆転勝利

年末に原子力関係者を驚愕させたニュースが韓国経由で舞い込んだ。韓国がアラブ首長国連邦に最新型の原発を売り込むことに成功したことだ。イ・ミョンバク大統領がトップセールスし強敵フランスを蹴落とし獲得したこの商談は総額3兆6500億円。韓国輸出…

町長の怒り

事業仕分けに掛かった電源立地対策交付金。原発立地地域の町村の心配をよそに事業はなんなく認められてしまったが、温暖化防止の観点から従来から火力発電所より原発に多く配分していたものをさらに差をつけることになった。 これを知った火力発電所の立地し…

里山づくり

耕作放棄地が広がっている。地方自治体はこれを里山にして維持するNPOを創るべきだ。耕作放棄地はたちまち藪になり、自然林になっていく。そうなれば人が住んでいる場所はたちまち野獣の危険にさらされ、また自然災害にも直接被害を受けるようになる。 緩…

日本文化の粋

気がついてみると日本文化は我々の生活の隅々にまで浸透している。最近は洋室にカーテンという家がほとんどだが障子のもつ趣はない。障子というものは外が見えないのだが、外の気配は分かるという不思議なもの。 天気がよいか悪いかは障子を開けなくてもわか…

日本人の考え方

日本人はものごとを直感的に判断するのが得意で、客観的な見方をするのがへただと言われてきた。直感的な判断は総合的にものを見ていることであり、部分に分解し、それを分析することで出てくる結果とは違うことがある。各部分の分析結果の寄せ集めだけでは…