2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ロシアの戦略

バルチックと聞けば、日露戦争で東郷平八郎率いる日本海軍に対馬沖で撃沈されたロシアの艦隊のことを思い出すが、バルチックビールも飲みたい。バルチックは今もバルト海に面したロシアの領地でリトアニア、ポーランドに取り囲まれている。 そこにロシアが大…

ワンツー・フィニッシュ

ワンツー・フィニッシュどころか上位3位までを日本車が独占。F−1の結果ではなく、アメリカ政府のエコカー補助金で購入した車の順位だ。カローラ、シビック、カムリという日本ではおなじみの大衆車。 日本車が補助金予算の半分を取ったというからアメリカ…

おかしなマニュフェスト

8月25日付の東京新聞が環境に関する各党のマニュフェストの評価を掲載している。その比較表を見ると共産党、社民党ともに温室効果ガスの排出の中期目標として90年比でマイナス30パーセント。共産党は家庭用太陽電池について半額政府補助制度を提案し…

誰のお金か

中部電力が浜岡原発1、2号機を廃止するのに伴って静岡県に22億円を寄付する。廃止となると今まで国から原発のある地元自治体に配っていた交付金(その財源は電気代に掛かる税金)がなくなるので、静岡県がなんとかしてほしいと中部電力に頼んだからだ。 原…

強風用風力発電設備

再生可能なエネルギーの中では風力発電が最もコストが安い。それでも、風が弱すぎると役に立たない。逆に強すぎると壊れるので、発電を止めなくてはならない。 沖縄では強風のために風車の鉄塔が倒壊する事故も起きている。強風に耐える鉄塔を造ることは可能…

目に見える大気汚染の影響

六本木ヒルズに行ったついでに近くの有栖川記念公園に行く。案内板にその昔、盛岡藩主の江戸屋敷だったと書いてある。江戸城からはずいぶんと離れた場所だ。町名が盛岡町となっていたがなるほどと納得する。 有栖川の宮が東京都に寄贈した広大な敷地であるが…

黄色い発電所

アメリカの原子力発電所は安全成績が良い順に緑、白、黄、赤に分けられて、公表されている。その基準は職員の被ばく線量や事故トラブルの回数など予め決まっていて、どの項目が何色で、発電所全体として何色かも示されている。黄色や赤が多ければ指導がされ…

風力発電を

自然エネルギーの中でも風力発電は一番効率が良い。風任せではあるが太陽電池と違って夜間もOKなので稼働率も条件がよければ30パーセント台になる。 風力発電は今後もさらに改良の余地がある。まず、大量生産によるコストダウン、蓄電池などの進歩とこれ…

急ブレーキ

地球温暖化の現状は高速で走っているのにますますスピードが上がりそうな状態。破滅を回避するにはもう、急激なスピードダウンしかない。急ブレーキは早くかける必要があるが、とりあえず直ぐに1回「ガツン」とかけるのがコツである。 その後踏み続けると前…

アメリカの復活

アメリカのバブコック・アンド・ウィルコックス社がカリフォルニア州にあるディアブロキャニオン原発の圧力容器の蓋を製造し先ごろ完成させた。この製品は原子炉圧力容器という最重要部品であり、これを製造することは原子炉の供給の手がかりとなる。 アメリ…

資本主義の欠点

世の中には中味よりコマーシャルの力で売っている商品がある。製品を作る原価に対して広告費が異常に大きいのは化粧品や薬にとどまらない。こうした現代の矛盾を作っているのはコマーシャル。これに携わっているマスメディアと同じようにコピーライターなど…

外来種

昨晩NHKで外来種が日本の各地で大繁殖し日本の自然を大きく変えているという番組をやっていた。ペットや天敵として持ち込まれたその外来種の動植物に日本の在来種は駆逐され、異常繁殖によって生態系が大きく破壊されているようだ。 外来種を持ち込む数は…

アメリカは引き続き好調

ハイブリッドカーの話ではない。アメリカの原子力発電所の運転実績が、あいかわらず良好だ。世界原子力発電事業者協会(WANO、World Association of Nuclear Operators)の追跡調査によれば、アメリカの原発の計画外停止と出力減少による発電量の損失は10…

金持ちのための補助金

今日のニュースショーで太陽電池の補助金が復活したことが話題になっていた。出演していたコメンテーターが「どのくらいでもとが取れるのか」と質問したのに対して、アナウンサーが「約10年になった」と答えていた。 こうなったのも買取価格が上昇したこと…

水族館

水族館とはよく言ったものだ。水に棲むありとあらゆる生物が飼われている。もちろん鯨とか大型のものはいないが、トドくらいまではいる。水族館には何千という種がいるが、自然界にはさらに何桁も多い種が存在している。 生物はほとんどが本能にしたがって生…

環境と精神

地球環境を破壊しているのが人類で、その結果地球上の生物の生存が脅かされている。そのことを知ってからというもの、人類、少なくとも先進国の人々は大きな精神的負担を抱えてしまった。自分たちが進歩だと思ってやってきたことが、全体からすればとんでも…

逆手に取る

意味は「相手の攻撃や不利な条件を逆に利用して攻勢に転じる」こと。世界で最も過酷な地震に遭遇し、見事に停止した柏崎刈羽原発の地元、新潟工科大学が耐震安全研究拠点の整備を決定した。 これには国の原子力安全基盤機構や東京電力も協力し産官学の協力体…

ばら撒き公共事業

地方に対するばら撒きと公共事業は政治とゼネコンの癒着の象徴として、ここ数年マスメディアの格好のバッシング対象だった。皮肉なことに最近、砂防工事などの公共土木事業の遅れから災害が起きる事例がしばしば報じられるようになっている。そうした土木工…

中国の躍進

原発建設に関して世界で一番元気なのが中国。アメリカ、ロシア、フランスと世界中から原発を買い、沿岸部を中心に驚異的なスピードで建設を行っている。 中国は同時に原発の国産化にも熱心に取り組んでおり、今年に入って100万キロ級原発の原子炉圧力容器…

笹と温暖化

我が家は道路から私道を通って入った奥にある。そのため、その私道に沿って常緑樹の白樫の木を一定間隔で植えている。その足元は草が生い茂るので、その対策として小熊笹を植え込んだ。小熊笹が繁茂すれば草が生える余地がなくなると考えたからだ。 しかし、…

風が吹けば

風が吹けば桶屋が儲かるとは日本のことわざだが、原発ビジネスではそのとおりのことが起きている。インドのシン首相は20日にクリントン米国務長官と会談し、インド国内の2つの原子力発電所の建設を米国企業に発注すると伝えた。 総工費は合計一兆円。東芝傘…

厳しい現実

地球温暖化問題はマスメディアをにぎわしているが、実際には大変厳しい問題だ。数十億という地球上の人間が日々の生活を送っていること自体が、二酸化炭素排出と直接的につながっているからだ。太平洋戦争中あるいは終戦のときの資料を読むと、やけに空がき…

政党の環境・エネルギー政策

衆議院選挙に向けて各党のマニュフェストがようやくで揃った。自然エネルギー普及に対する補助金については各党とも書いてあるが、その程度については差がある。野党はかなりの大判ふるまいだが、結局産業界や国民の負担になるのだからあとで大変だというよ…

輸出産業への期待

風力発電市場が世界的に躍進している。特に広大な国土を持つ地域ではこれから海外の企業による投資も見込んでいる。 現在はヨーロッパなどが風力発電設備製造を行っているが、日本でも三菱重工などが手がけている。特に海上型風力発電設備については高度な技…

豪雨被害

西日本では豪雨による甚大な被害が出ている。今までの想定外の雨量による土石流や洪水が発生している。もともと日本は台風、地震など自然災害が多いため、過去からそれなりの防災対策が出来ていたが、異常気象によりそれが有効ではなくなりつつある。竜巻な…

海水ウランへの期待

報道によれば日本原子力研究開発機構は、海水からウランを採取し、最大の課題である採取コストをウランの実勢価格の3倍弱に引き下げる技術を確立した。平成29年の実用化を目指してさらなるコストダウンを目指しているという。 日本は原発の燃料となるウラ…

世界は動いている

アレバといえば原発を製造し建設するフランスの国際企業。会長は例のカルロスゴーンなどと同じポリテクニークというエリート校出身のアンヌ・ローベルジョンという女性。 そのアレバがアメリカ企業と組んで、アメリカに原発の機器を製造する会社を設立、工場…