黄色い発電所

 アメリカの原子力発電所は安全成績が良い順に緑、白、黄、赤に分けられて、公表されている。その基準は職員の被ばく線量や事故トラブルの回数など予め決まっていて、どの項目が何色で、発電所全体として何色かも示されている。黄色や赤が多ければ指導がされる。

 これなら小学生でも発電所の状況が判るし、電力会社もこれを目標にして励むことが出来る。結果はほとんどの発電所が緑か白だという。
 
 ある発電所の玄関に貼ってあった成績表は黄色が多かったので、「こんなに悪いのですか」と聞いたら「もちろん実際の成績は緑と白ばかりです。

 これは公表された成績を基準を10倍厳しくしたものを社内用に表示しているのです。」との答え。今現在、日本の原子力発電所アメリカに稼働率で20〜30パーセントの差をつけられている。