あきれた言い分

 
 島根原発で大量の機器の点検洩れが発覚した。あれほど原発の管理ミスが問題になったあとだっただけに関係者にショックが走り、地元住民も呆れた。他の電力会社の原発も再点検したらやはり同じようなミスがあったというおまけまでついた。

 なんでもコンピュータで管理される時代、いくら機器や部品の点数が多いといっても、どうしていつまでもおそまつな点検ミスがなくならないのか。このトラブルで驚いたのは保安院という原発の規制をする役所のこと。

 大量の点検は実務を原子力安全基盤機構(JENES)に任せているが、今回、自ら反省の弁はなく、JENESに対して「何を検査しているのか」と怒るばかりだった。保安院こそ国民から「何をしているのか」と怒られるべきだ。