2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

タイムカプセル

中学校などで卒業生が用品や将来の夢を書いたものをタイムカプセルとして校庭に埋めてそれが何十年かぶりに掘り出されて大人になった子供たちがそれを見るというニュースがたまに報じられる。 高レベル放射性廃棄物は地下500メートル以上に埋設されること…

お宝を護る

宮崎県の有するブランド牛の種牛は何十年という努力の積み重ねであり、今回これを殺処分することは宮崎県の畜産のみならず日本の高級牛肉の生産力を失うことにつながる。 京浜地区の中小企業群も技術立国としての宝の山と言われてきたが、長引く不況でその数…

社民党のおかしさ

オウム真理教の身勝手な論理を振りかざすことに対して一般の人はすぐに「これはおかしい、現実とは遊離している」と気づくのだが、信者たちはそのおかしさに気づくことがなく賛同してしまった。 社民党が普天間基地移転問題に関して国内はダメを主張したり、…

電気自動車

元F1開発をしていた日本人技術者の作った電気自動車が無充電で1000キロを走行した。電気自動車といえば一回の充電でせいぜい150キロしか走れないと聞いていたが、テストコースでの記録とはいえ1000キロは大変なものだ。 この人は以前、東京大阪…

山野草の魅力

蓮華ショウマ、シドケとも呼ばれるモミジガサ、イワウチワ、イカリソウ、クマガイソウ、カタクリ、ショウジョバカマ、ヤマブキソウ、ヒトリシズカ。庭に植わっている山野草を列挙すればこんなところだ。 これら日本の山野草に共通するのはその可憐さ。西洋の…

街道てくてく旅

NHKの朝のBS番組「街道てくてく旅」は現在、熊野古道を訪ねている。旅人は一万歩以上を毎日歩くが、暑さと排気ガスで苦しそうだ。 これを見ていると日本の道路はつくづく歩行者のことは考えず産業活動のための車優先で作られたことがわかる。 国道でも…

世界一成績の良い原発

米国マグローヒル社が、毎週発行する国際的な原子力専門情報誌「ニュークレオニクス・ウィーク」によれば、2009年の原発設備利用率で九州電力の川内発電所が第一位になった。日本には現在53基あるが4基がベストテン入りしている。 川内は先ごろ3号機…

核の問題

産油国まで原発建設を計画するなど原子力ルネッサンスが世界各国で始まっているが、皮肉なことにこれと同時に核テロの脅威も進行中だ。 原発が温暖化対策と新興国、途上国の発展によるエネルギー需要対策のために不可欠なことは世界中で認められつつあるが、…

大災害

宮崎県の口蹄疫。地元にとっては大災害で、あたかも大地震ですべてを失ったうえに、すぐに瓦礫を片付けろと言われているようなもの。畜産関係者は牛や豚をすべて失い、処分した分は全額補償されたとしてもその後の収入源がない。連日の疲労に加えて将来のこ…

人類の絶滅

口蹄疫の広がりは不気味だ。人間の力など自然現象の前には脆いものだと思いしらされている。人類絶滅はどのような可能性があるのか。環境の悪化による水、空気、食糧の不足。ウィルスなどによるパンでミック感染。精子の劣化など生殖能力の消滅。 原水爆や生…

山野草と人間

クマガイソウ、ニリンソウ、ヤマブキソウなど山野草が咲き乱れていると評判の福島の山に行った。平日だったので退職した団塊世代や中高年の女性グループかと思いきや若いカップルもいて大人気。 カラー写真入りの名札が立ててあって誰にでも山野草が見つけら…

新緑の響き

毎年、この季節になると庭の落葉樹が新芽を出し始める。その年の寒暖により、また木によってその時は異なる。いつも一番に赤い小さな円形の葉を出してくるのが桂。 次が山ボウシ、桂の葉が緑色に変わるころになるとナナカマドが炎のような形の芽をつけ、ブナ…

何故か整列

不動産ディベロッパーが開発した住宅地、何故か二階建ての各戸が綺麗に縦に並んで配置されている。一番先頭の家は南側が道路でやや見晴らしや日当たりも良いが、二列目から後ろの家は前の家が南側を塞いでいる。 庭も広いとは言えないので風通しも悪く、冬は…

学ぶ姿勢が必要

最近「韓国が日本やフランスを押しのけてUAEに原発売り込みに勝ったと聞いたが、韓国の原発技術はそんなに高いのか、自国で原発機器を製造出来る実力があるのか」との質問を受けることがある。 この背景には日本の関係者が極めて内向きに過ごしてきたこと…

中国発展の影響

2009年の中国自動車販売台数は1360万台、米国を抜き世界一になった。かつては北京でも上海でも自転車の大群だったのが、今や車に代わって大渋滞。この99パーセントがガソリン車だから中国の石油消費量はうなぎのぼり。 政府は世界中の産油国に政治…

作業量の平準化

原発運営の悩みの一つに年間の作業量が一定せず定期検査などに集中しすぎることがある。地元の雇用のためにも年間安定した作業量が望ましいが、どうしても定期検査には他から人を集めるやり方から脱却できない。 最近は運転中に点検をすることでこの定期検査…

二十世紀の成果

二十世紀は後世から見れば、世界各国が環境問題を意識したことが最大の特徴になるだろう。それまでの歴史は人類が地球上のあらゆるところまで広がって地球の資源を掘り起こし、廃棄物を捨て人口を増やし、生活のために資源を使うだけの一方通行だった。アメ…

ターンキー方式

途上国が新幹線や原発を導入するにあたってはシステムとして完成されたものをそのままそっくり買う場合が多く、鍵を受け取ってすぐに使えるという意味からターンキー方式と呼ばれている。 実は機器、建物、制御装置などを別々に発注するとその間の調整を買っ…

過去の技術

電気自動車が脚光を浴びているが、電気自動車は過去にも存在し、ガソリンエンジンとの競争に負けて世の中から消えていった歴史がある。重く、容量も小さいバッテリーが飛躍的進歩を遂げたために電気自動車は返り咲いた。 帆船、飛行船、石炭などコスト、安全…

条件次第

かつて石炭はエネルギーの主役だった。安価で大量に存在し、火さえつければすぐに使え、まだ二酸化炭素も窒素酸化物の問題もなかった。 石油・天然ガスはタンカーや自動車の発明、油田開発技術の発達で制約条件が取れ石炭に代わるようになり主役となった。 …

火山の脅威

アイスランドの火山噴火はすでにヨーロッパ経済に深刻な影響を与えている。ギリシャ経済が怪しくなっているところに強烈な追い討ちを掛けられたかたち。古代ポンペイの例はもちろん、その後も火山の噴火は人類の歴史を変えるほどの影響を与えている。 ヨーロ…

牛の環境

宮崎県の口蹄疫問題は民主党政権の無為無策でとんでもないことになっている。このままでは宮崎牛は壊滅するだろう。それどころか他県にも感染拡大して九州からいずれ日本全土の畜産をだめにする。 自然を相手にした問題、特に動物や鳥の病気に関しては人がど…

焼け石に水

国際エネルギー機関は「あと20年間で世界のエネルギー需要は40パーセント増加する」と予測している。その要因の93パーセントが非OECDの国である。エネルギー需要の増加は地球上の人口増と途上国の生活レベルの上昇が原因だとも言い換えられる。 途…

もんじゅの運転再開

14年の空白の後にもんじゅが運転再開にこぎつけた。産経新聞にコメントを出している市民団体「高速増殖炉など建設に反対する敦賀市民の会」の代表委員、吉村清さんが84歳、再開賛成派の「敦賀市女性エネの会」会長、平山禮子さんが同じく84歳、もんじ…

山桜の美

ソメイヨシノなどの桜前線が北海道に達し、今年の桜のシーズンも終了。これからは山桜が美しい。山桜はほとんどが山にあって、杉やヒノキの常緑樹の中にあるのでかえってそのピンク色が際立って見える。他の高木に負けずに上へと伸びてすらりとした木が多い…

電力会社の経営と原発

電力は社会の最重要インフラ。電力会社は安定した経営が一番で、そのためにも現在の九電力体制はこれからも変えるべきではないと考えている。 原発の引き起こすさまざまな社会的問題には頭の痛い電力会社も原発による電気が全体の三分の一あることで、化石燃…

底の浅い自然保護

シーシェパードの暴挙やクロマグロ問題に見られるように、近年欧米の環境保護運動は激しさを増している。環境保護は欧米発の言葉であるが、この保護という言葉自体既に人間が環境を保護してやるという尊大な思想が読み取れる。 東洋思想特に日本人の考え方は…

原子力にまた追い風

運転中に二酸化炭素を出さない原発にとって温暖化は追い風と言われてきたが、ここに来て資源確保対策としての原発がクローズアップされてきた。 毎日のように石油の値段が上昇しているが、石炭や天然ガスなどにも影響は必至。電気自動車やソーラー発電、風力…

チェック方法の進化

島根原発で123件もの設備管理上の問題が発覚。その後の調査では506件となっている。書類上は交換したことになっている機器が実際には交換されていなかったなど深刻な問題だ。 以前、美浜原発3号機でも、配管の肉厚の確認が管理上のミスで長年チェック…