二十世紀の成果

 二十世紀は後世から見れば、世界各国が環境問題を意識したことが最大の特徴になるだろう。それまでの歴史は人類が地球上のあらゆるところまで広がって地球の資源を掘り起こし、廃棄物を捨て人口を増やし、生活のために資源を使うだけの一方通行だった。アメリカやソ連などの超大国は月の開発にまで手を伸ばした。

 二十一世紀は環境問題を解決しなければならないが、その見通しはまったく立っておらず、新興国や途上国が二十世紀方式の発展を目指して突き進んでいる。果たして人類の繁殖をこのまま続けるための技術開発に向かうのか、それとも人口抑制、消費を抑制する方向に向かうのは見えないが、「神の手」は先進国を少子化に向かわせている。