ターンキー方式

 途上国が新幹線や原発を導入するにあたってはシステムとして完成されたものをそのままそっくり買う場合が多く、鍵を受け取ってすぐに使えるという意味からターンキー方式と呼ばれている。

 実は機器、建物、制御装置などを別々に発注するとその間の調整を買った側がしなくてはならず、これは相当の技術力と経験がなくては出来ない。

 これに対して日本がイギリスから買った初の原発もこのターンキー方式だった。建設の際も日本のメーカーやゼネコンはイギリスの会社の下請として入った。

 これで経験を積んだ日本は次第に国産化率を上げ、個別発注しても電力会社が各社間の調整が出来るようになって今日に至っている。
 
 日本が巨大システムを輸出使用とする場合、ターンキー方式を準備しておく必要がある。