2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

資源と環境の限界

石油価格と食糧価格がジリジリと上がっているのが不気味だ。天候異変によるものとの説もあるが、中国など新興国の景気回復で資源や食糧の爆食に一向に歯止めが掛からないため、ついに供給力に赤信号がついたことが背景にある。 こうなると貿易黒字のない国は…

環境の限界を超えて

人類が環境の制約を解き、さらなる物質的豊かさを手に入れるには環境に対して行ってきた侵略をやめ、今まで環境に与えてきたダメージを修復していく必要がある。 汚染した水の浄化、放出した炭酸ガスの回収、土壌に入った重金属や化学物質の除去、希少動植物…

もんじゅの故障

福井新聞によれば、14年ぶりの運転再開に向け準備を進めている高速増殖炉「もんじゅ」で、ナトリウム漏えい検出器1台が故障した。26日午後11時59分ごろ、原子炉補助建物内の2次冷却系ナトリウム漏えい検出器1台から故障を示す警報が発生。 確認し…

ご法度

法度は江戸時代の法律。武家諸法度などがある。一般的には禁止されていることをご法度と言うが、江戸時代には森林保護のために幕府所有の山林で木を伐採することはご法度になっていた。 あらゆる資源を食い尽くしてきた現代社会はこれからは人類が生き続ける…

杜撰な管理が心配

島根原発で機器の点検漏れがあることがわかった。原発など巨大科学技術で問題なのは一番に倫理の問題。隠蔽、偽装、改竄などこれらは意図的であり犯罪といっても良い。外部からのテロ行為、内部のサボタージュなどもこれに入る。 次に問題なのは管理が杜撰な…

新らたな世界史

世界史を環境から捉えると従来の世界史とはちがったものが出来る。地域や国が栄えて人口を増やし、文明を築くためには水、食糧、エネルギーを持続的に確保しなくてはならない。 これを阻害する要因として、旱魃、洪水、山火事、噴火、地震、津波などがあった…

空からの危険

空を飛んでくるのはミサイルだけではない。有害な昆虫、火山噴火の粉塵、砂漠の黄砂、工場からの汚染化学物質、チェルノブイリ原発事故の放射能などいろいろある。これらはいずれも一国では防護が不可能で、特に偏西風の風下の地域では防ぎようがない。 日本…

宇宙のゴミ

山崎直子さんスペースシャトルのラストフライトでさまざまな危険を乗り越え無事に帰還。宇宙に漂うゴミにシャトルや宇宙ステーションがヒットされる危険は防ぎようもない。華々しい宇宙開発競争の影に予期しなかった危険が生まれている。どんな科学技術でも…

原発の何が危険か

一般の人には原発は危険なものであると思われているが、それでは何が危険であり、その程度はどのくらいかについては誰も知らない。この点について原発の関係者が説明しようとしないので、いつまでたっても原発の危険性は謎のまま。逆に反対する人たちからは…

敢えて異を唱える

欧米文明特にアメリカの開拓精神はこのところ地球環境や資源枯渇に直面して評判が悪い。このままでは欧米文明は衰退し、次は東洋文明が復権するとの説も日増しに多くなっている。 また、地球は閉じられた系であり、この中で解決を図っていかねばならないとさ…

ひとつの仮説

西欧文明は「自由主義」「個人主義」「平等主義」など人間の我儘を放任しているために、自然破壊が続き資源枯渇を招く。その結果、地球環境の限界が見えてきたという考えが先進国を中心に定着し始めている。 これに対して新興国、途上国は自分たちにもその権…

隔壁のない船

大きな船舶はたとえ船底に穴が開いても隔壁で仕切られており、浸水はその区画だけで済み、船そのものが沈没することはないようになっている。 世界経済はグローバル化によって発展し、各国はその恩恵を受けたのだが、通貨危機や金融の崩壊などを見るとグロー…

島根原発の123件

何故、島根原発では国の検査機関の検査で123件もの指摘がされたのか、中国電力はもとより電力業界でもあらためて、その原因追求を行わねばならない。 その場合の視点は三つある。一つは島根原発の職員には設備を管理するための能力が十分にあったのか。二…

島根原発だけなのか

島根原発1、2号機で123件の点検漏れが見つかった。国の検査でわかったというが、建設中の3号機の運転開始、上関原発着工を迎えている中国電力にとっては大きなショックだ。 この点検漏れを調査していた中国電力の部長が自殺するという問題も起きている…

次の文明のイメージ

西欧文明が衰退し、東洋文明が始まろうとしており、その趨勢は誰もが感じている。東洋文明は昔も今も中国が中心になるが、今の中国の状況を見る限り、どのような文明になるかイメージがわかない。 中国は経済的には勢いが文明としてはアメリカの後追いをして…

日本人と安全

日本人は何につけても白黒をつけるのが好きというやっかいな性質を持っている。日本の国技、相撲。それはレスリングのように判定勝ちや引き分けがない。同体は取り直し、勝負がつかなければ取り直し。勝負の結果も白星、黒星で表示するという徹底ぶり。 こう…

頑張っている国もある

世界には電気を化石燃料に頼らずに供給している大国があることは知られていない。ブラジルは電力の83パーセントを水力発電で、3パーセントを原子力で発電しているので合わせれば90パーセント近くを非化石燃料でやっていることになる。 フランスも水力発…

化石燃料

民主党政権のもと、これから温暖化対策が本格化すれば化石燃料の使用に課税されるなど制限が行われる可能性が高い。一番影響を受けそうなのが鉄鋼産業。もう国内の高炉はストップせざるを得ない。 しかし、海外に逃避できないのが電力会社。すべての電力会社…

理不尽なこと

鳩山政権は二酸化炭素の削減目標25パーセントを世界に示した。地球温暖化対策としてはまことに立派なことではあるが、日本の産業構造の変革についてはどのように考えているのか不可解だ。 日本の鉄鋼業は明治の官営八幡製鉄所からの伝統ある産業で国際的に…

自動車と温暖化

温暖化対策を実行するのは大変なことだが、一番劇的に減らすことが出来そうなのが自動車だ。日本が排出する二酸化炭素の20パーセントが自動車で使われ、その半分が自家用車。 自動車の耐用年数からすれば10年程度で買い替え需要が発生する。今よりもっと…

宣伝のコスト

化粧品、薬など製造原価より宣伝コストが高いと思われる製品がある。テレビコマーシャル、新聞雑誌、駅や車内広告、ダイレクトメールなどあらゆる手段が使われている。 芸能人や有名スポーツ選手、それに広告業界で働いている人たちも大勢いる。消費者は製品…

電力会社による違い

長らく9電力体制が続いたため、国民は電力会社はどこも同じだと思っているが、少なくとも温暖化対策については差が明確だ。最も二酸化炭素を排出する割合が多い石炭火力が多いのが北海道電力、東北電力、北陸電力、中国電力、四国電力。少ないのが東京電力…

今こそ公共事業

阪神淡路大震災やその後の大地震が起きて、かつてカリフォルニアの地震被害を見て日本では大丈夫と言っていた専門家が間違っていたことが証明された。地震や風水害はこれからも必ず起きる。 高度成長時代に造った高速道路や建物がいま次々に耐用年数を過ぎよ…

我が国のビジョン

新しく出来るものも含め、どの政党も我が国のビジョンというものを明らかにしないまま、選挙民の歓心を得るための政策提示に忙しい。ならば学生を含めて国民が我が国のビジョンを考え、話し合ってみるしかない。 平和国家を掲げる日本は、外国との貿易摩擦、…

ピークカット

全国の発電所の平均稼働率は50パーセント。要するに夏冬のピーク時のために、普段必要とする倍の設備を維持しているということ。これが1パーセント上がれば、電力会社は年間2000億円の利益増になるという試算がある。当然電気代も安くなる。 このよう…

外国人が憧れる国

幕末、明治初期に日本を訪れた欧米人はほとんどが日本を好きになり、欧米より進んだ社会であると評価した。町が清潔で美しい、自然がよく護られている、人々が学問好きで、勤勉、礼儀正しい、親切である、鍵が不要なほど安全であるなどさまざまな点で感心し…

食べ放題の放任

テレビや雑誌では、大食い番組はあいかわらず、食べ放題の店の紹介もまだたくさんある。一方で環境問題や食糧の問題、格差の問題を取り上げる。メディアはエンターテイメントのためにやっているが、暴力氾濫番組と同じで反社会的行動だ。 そのテレビ局の地球…

資源小国

あらゆる資源が少なく、豊富なのは人と水だと言われてきた日本。中国など新興国が成長するにつれ、資源確保が困難になっていく。そうした状況を資源国詣でをして金で買い付ける従来の方法に頼っていてはそのうち行き詰ることは明らか。 日本国内で捨てられた…