2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

燃料電池車の惨敗

総務省によれれば国は2004年度から4年間で197億円を燃料電池車の普及に投じたが、結果は全国で49台だったのが42台に逆に減少したという。一台1億円もするうえに、燃料電池の耐久性がないなどが原因。燃料電池車は究極のエコカーというふれこみ…

環境国会

COPと呼ばれる気候変動枠組条約締約国会議をはじめ、さまざまな環境保護の会議が世界中で盛んに行われ日本も参加している。国内でもさまざまな活動がされ、マスコミもキャンペーンを張っている。 議員の中にも環境問題に取り組む人も大勢いる。自民党は低…

勇気と賢明さ

暑くなってくると、今年も原爆忌がやってくるなと思う。被曝体験のある日本人が戦後間もない時期に平和利用であるとはいえ、原子力開発をスタートさせたことにはいまさらながら驚く。日本が戦争への道を突き進んだ理由がアメリカ、イギリスなどに石油エネル…

都会の動物

都会にいる動物はコンクリートの中でもたくましく生きている。モスクワのクレムリンの騎馬隊で赤と青の制服の隊員たちが乗りこなす馬は毛並みが美しく輝いている。隊長の号令で風を切って颯爽と行進する。その後を糞を拾う係りが追いかけるのが可笑しい。衛…

安全安心

食品にせよ医療にせよ最近のキーワードは安全安心だ。総理大臣をはじめ、知事や大企業のトップまで事件事故の際のインタビューに答えるときは「安全安心を」と言っていれば済む、いや言わなくてはならないと心得ている。だが、安全安心という言葉をそんなに…

日本人の原発ストレス

今や一部政党やマスコミの原発嫌いは宗教的。温暖化問題を語るのにあくまでも原発という言葉を避けたり、頭から否定したりするなど感情的とも思える。その論調は科学的議論を避けて、原発嫌いを煽ってそれを自然エネルギー開発、普及のエンジンにしようとさ…

天草の乱

九州電力が玄海、川内に続く原発の第三地点構想を打ち出したことに対して、上天草市長が「原発は100パーセント安全とは言えない。天草の豊富な食材、物産、平穏な暮しが脅かされる」と表明。天草市長も反対を唱えている。 100パーセント安全なものはこ…

花いっぱい

全国の町や村で「花いっぱい運動」が繰り広げられるようになってから久しいが、今やブログでも花いっぱいの花壇の写真があふれている。原色の花が色とりどりに咲き乱れているのを見るのは疲れるものだ。 日本の伝統文化では花は秘すもの。千利休は咲き乱れる…

おかしな日曜討論

今日のNHK日曜討論は環境と経済について。05年から15パーセント削減という政府案に対して野党各党から批判が相次いだ。自然エネルギーに対する補助を増額することによって国民の負担が増加することの可否などが議論されたが、こうした政策的な問題に…

外来種に注意

外来種の植物、魚、動物が、国内で増殖し、貴重な日本の在来種が絶滅の危機に瀕している。人間の世界でも貿易自由化と市場主義経済で世界中で環境破壊と各国独自の文化の破壊が進んでいる。 生活様式の外来種に在来の生活文化が均一化されていくのを放置して…

静かなる原発

最近、原発に関するニュースがほとんどない。プルサーマルも出来る原発は計画を進めているし、出遅れたところには交付金支給がないことが決まった。六ヶ所村の再処理工場も再開の動きはない。もんじゅも静かに潜航している。 柏崎刈羽原発は7号機の運転再開…

勝ち残るのは人類

雨の降り方を見ていると日本もこれから亜熱帯気候になりそうだ。ここ数年の間に地球温暖化に関する知識は急速に進歩し、気温や海水温の上昇が何年までに何度というようにさまざまな予測の精度が上がっている。 この変化に対応出来る動植物は少なく、その多く…

自然エネルギーのコスト

今迄、太陽光や風力といった自然エネルギーのコストはほとんど無視されてきた。ドイツでは自然エネルギーへの補助のために、一般消費者の電気料金が割高になっている。これに対して企業や市民からの不満もある。 日本も政府が太陽光発電で世界一を奪回する政…

情報の大量廃棄

オフィスや家庭で出る大量の紙のゴミは情報そのもの。どんどん捨てているが、経験から言うと情報というものは大抵、捨てたすぐあとに必要になるから不思議だ。かつての上司は会社の与える丸いゴミ箱を使わずにダンボール箱を席の後ろにおいてその中に書類を…

「神の手」による解決

大型車が得意のアメリカのGMはとてつもない赤字を出し倒産した。ガソリン価格の高騰は車社会のあり方を変え、電気自動車の開発を後押しする。 これは古典経済学者アダム・スミスの言った「見えざる神の手」なのだろうか。石油、天然ガス、石炭の価格が高騰…

生活を支えるエネルギー

日本人は1日一人当たりどのくらいのエネルギーを使っているかを子供たちを始めとして全国民の常識として教える必要がある。石油に換算して1日一人当たり10リットルのエネルギーがなければ、今の日本での生活は成り立たない。このほとんどを海外から輸入…

為政者の務め

国民が必要とするエネルギー、水、食糧を安定的に確保するのが為政者の務めだ。戦後、日本の為政者は製造業を中心とした国際競争力を高め、手にした外貨で金さえ出せば好きなだけ手に入ったエネルギーと食糧を買う戦略をとった。その条件としてアメリカとの…

スウェーデンの変心

NHKなどマスコミがよく取上げる環境対策の優等生北欧。なかでもスウェーデンの原発廃止についてはこれまで熱心に報道してきた。スウェーデンの原発政策を振り返ると1980年、国民投票を経て政府は「2010年までに原子力発電所の12基を全面閉鎖す…

10リットルの石油

日本人は1日一人当たりどのくらいのエネルギーを使っているかを子供たちを始めとして全国民の常識として教える必要がある。 1日一人当たり石油換算で10リットルのエネルギーがなければ、今の日本での生活は成り立たない。このほとんどを海外から輸入して…

玄海町と薬草栽培

玄海町は九州電力の原発のある町。その原発がプルサーマル計画を受け入れたことにともなう核燃料サイクル交付金で、町は薬草の栽培事業を開始する。現在、中国からの輸入に頼っている化粧品や漢方薬に使う薬草を栽培するためのビニールハウスを建設している…

リサイクル立国

ホームレスとなった高齢者の収入源は空き缶拾いが多い。新興国が資源を囲い込むようになって最近はアルミや鉄が値上がりしているからこの商売が成り立つ。家電製品、車に携帯電話とものがあふれかえっている日本。これらは元はと言えばすべて海外から輸入し…

原発の監視体制

山口県のホテルで修学旅行の引率の先生方が一酸化炭素中毒になり、同行した若いカメラマンが亡くなった。その後、不調なボイラーの煙突にひびが入って部屋に一酸化炭素が漏れたことがわかった。 専門家は一酸化炭素は無色無臭なので、事故を防ぐには検出器で…

脅迫

日本人のほとんどが「放射能はどんなに小さな値でも人体にそれなりの害がある」と信じて、原発はない方が良いと考えている。一方で、「どんなに効率が悪くても太陽光発電など自然エネルギーの導入をした方が良い」と考える人がいる。いずれも科学的議論を避…

抵抗する日本

日本文化は外国文化を巧みに取り入れてきたと言われているが、抵抗、拒絶もある。キリスト教は宗教の自由が保障されてからも信者は増えない。日本人は科学技術の恩恵は喜んで受け入れるが、科学的な考え方を理解し、信じるのは苦手。 原発をはじめ、遺伝子組…

毎日、清算されている資源争奪戦

地球人口の爆発が進行すると同時に、各国間でエネルギー、水、食糧の争奪戦が激しくなっている。エネルギー、水、食糧が買えなかった途上国は子供や老人を犠牲にしてその人口を減らしている。温暖化によって洪水や旱魃が発生し多くの命が失われているが、そ…

大地の勾配

田植えを終えた水田は川から引かれた冷たく清らかな水が苗の茎を浸している。あぜ道を自転車で走ると足に掛かる負荷の違いで、一面の水田がごく僅かではあるが、海に向かって勾配しているのが分かる。 川が何万年もかけて流域に土砂を運び、山から海に向かっ…

自然のアート

自然はよく見るとものすごいアートだ。動物の顔、昆虫の模様、魚の姿、植物の花でもよくよく見ると驚きのデザイン。人間の想像力をはるかに超えた存在で、中にはこの世のものかと思えるような奇怪な姿をしたものがある。 スペインの建築家ガウディが貝など自…