情報の大量廃棄

 オフィスや家庭で出る大量の紙のゴミは情報そのもの。どんどん捨てているが、経験から言うと情報というものは大抵、捨てたすぐあとに必要になるから不思議だ。かつての上司は会社の与える丸いゴミ箱を使わずにダンボール箱を席の後ろにおいてその中に書類を捨て、それが一杯になったところでゴミに出していた。

 理由を聞くとこうしておくと間違って捨ててしまっても一ヶ月分くらいは探せるからということ。きっと過去にさっさと捨てて痛い目に遭ったのだろう。パソコンは情報の削除がもっと簡単で素早いので「ゴミ箱を空にする」をクリックするのは勇気がいる。

 現代は物に限らず情報までが大量生産大量消費をやっている。情報を生み出すためには大量の資源も消費されていることを忘れてはならない。