2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

意味があるのか

世界初の太陽光発電システム搭載の自動車運搬船を日本郵船と新日本石油が共同開発した。この船には太陽電池パネル328枚を甲板に設置。この電池が発電するのは40キロワット。子供が描く未来の社会ではないが、船を太陽電池で動かすというわけでもないし…

最先端ビジネス

外資系ベンチャー企業が環境省からの補助を受けて横浜のみなとみらい地区でEV(電気自動車)用バッテリー交換ステーションを設置する。バッテリーは急速充電しても15分くらい掛かるので、バッテリーごと短時間で交換する方式。この企業は三年前に設立さ…

電気自動車の夜明け

三菱自動車は2009年夏に販売を開始する電気自動車アイ・ミーブの量産体制を整えつつある。岡山県倉敷市の水島工場でリチウムイオン電池のバッテリーパックを車体に組み込む専用設備を設置し、テストが始まっている。初年度2000台を販売する予定だが…

口を出すなら金も出す覚悟が

原発が嫌いで自然エネルギーが大好きな人が多いが、もし風力発電や太陽電池で発電した電気をグリーン電気として別売りした場合、その価格は今の料金の数倍から10倍になるはずだ。自然エネルギー派の人々でそんな電気を実際に買う人が何人いるだろうか。さ…

老朽化するイギリスのインフラ

イギリスでは電力を石炭、天然ガス、原子力で供給しているが、ドーバー海峡を経てフランスから電力の輸入もしている。フランスの電力会社はロンドンの大手電力を買収し、「女王陛下は我々の電気を使って生活している」と自慢している。 イギリスの発電所はど…

分散型電源

火力発電所のような大容量の発電設備に対して、各戸の屋根の太陽光パネルや風力発電の風車などは分散型電源と呼ぶ。でも、天気任せの分散型電源があまり増えると、発電出来ないときのバックアップ電源が必要なことや、系統を乱すのでその対策が問題となるよ…

原子力発電所のデザイン

日本の橋、空港などインフラはどれも欧米に比べてデザインがなってないといわれている。でも原子力発電所の建屋のデザインは日本が頑張っている。どちらかといえば、アメリカあたりは無機質なものが多く、フランスもそれほどカラーは使わない。お洒落と言え…

自然の恵み

兼好法師が書いた徒然草には「家は夏向きにつくれ」と書いてある。エアコンも断熱材もない時代、冬の寒さはしのげたが、夏の暑さにはお手上げだった。技術が発達した今日では太陽電池を屋根に取り付けて、これでエアコンを動かすというのも一つの解決策だが…

ストックで支える生活

現在どこの国でも経済成長をすることを前提としているが、資源や環境に限界があることが既に明らかになっているのにこれは矛盾ではないか。確かに途上国ではまだインフラの整備も遅れており、成長路線を取るのは理解出来るが、先進国までもが経済成長にやっ…

我が国の危機管理の原点

世界各国で生産される食糧のうち、輸出されるものは僅か一割。ほとんどが自国で消費されている。この一割をめぐって争奪戦が起きれば、自給率の低い日本はお手上げになる。 現在の日本の農業や漁業が石油漬けであることも確かで、石油価格が高騰を続ければ、…

良薬は口に苦し

ガソリン税をめぐっての与野党のバトルはもう遥か以前のことになった。福田総理の「ガソリン税をやめれば車の利用が増え、地球温暖化防止に悪影響する」は苦し紛れに聞こえたものだ。今ではリッター110円レベルまで下がってきているが、長年続いたガソリ…

原発立地地域の財政

自動車が売れなくなってトヨタなどの工場がある地域では雇用調整で大変な事態になっている。各地方は原発立地には目もくれず、自動車工場や下請部品メーカーなどの誘致競争に明け暮れていたが、このような事態になると税収がほとんどなくなるという悲劇が起…

電力会社の正念場

浜岡原子力発電所1、2号機の廃止が検討されていることがニュースになり、各方面に衝撃を与えている。中部電力はかわりに大型の6号機を建設することを考えているようだ。いよいよ日本の初期の原子力発電所を高経年化対策の上でさらに稼動させるか、あるい…

ピークカット

全国の発電所の平均稼働率は50パーセント。要するに夏冬のピーク時のために、普段必要とする倍の設備を維持しているということ。これが1パーセント上がれば、電力会社は年間2000億円の利益増になるという試算がある。当然電気代も安くなる。 このよう…

高効率の国づくり

日本は国土が狭いので、効率を上げる工夫がしやすかったし、それを熱心にやってきた。それが今の日本の国際競争力のもとになっている。通信による情報共有、新幹線や高速道路などの交通手段、義務教育による基礎学力の確保、防衛のアメリカ依存など。目に見…

皇室の役割

ブログによれば、地球温暖化対策や省エネなど環境に関する最新技術を紹介する「ニューアース2008」の開会式に秋篠宮ご夫妻が出席されたようだ。皇太子も先月、電気自動車アイ・ミーブに試乗されたとのこと。率先して洋服を着、洋風の生活を始めたのは明…

寒さ

温暖化問題を忘れそうになるくらい、例年になく寒さを感じる。太陽が出ていればまだましだが、陽が陰り風が出ると身を切られるように寒い。家全体が冷蔵庫に入れられたような寒さだ。着込むと肩がこるし、暖房を入れれば電気代灯油代も気になる。せいぜい炬…

合理的な二酸化炭素排出量削減

二酸化炭素削減のために排出量の上限値を決めるキャップアンドトレード方式が欧米でスタンダードになっている。日本は上限値の決め方が不公平になるとして反対しているが形勢は不利。GDP一単位当たりの二酸化炭素排出量の世界標準を出してそれより多く出…

原発立地地域の財政

自動車が売れなくなってトヨタなどの工場がある地域では雇用調整で大変な事態になっている。各地方は原発立地には目もくれず、自動車工場や下請部品メーカーなどの誘致競争に明け暮れていたが、このような事態になると税収がほとんどなくなるという悲劇が起…

厚顔無恥

先日、神戸新聞は社説で「エネルギー源として原発依存は当面、避けられないだろうが、温暖化対策の主役に据えることは考え直すときだ。」(2008.11.23)と書いているが、では主役に何を据えるかについては書いてない。 ほとんどのマスメディアがこの調子だか…

パチンコのすすめ

人は暇をつぶさねばならない。しかも資源を出来るだけ浪費しないで。ローマでは皇帝はコロシアムで格闘技などを主催して市民を熱狂させた。中国では1000年以上も前に紙牌の麻雀が発明され主に暇を持て余した宮中人がやっていた。 資源を浪費しないこれら…

良薬は口に苦し

ガソリン税をめぐっての与野党のバトルはもう遥か以前のことになった。福田総理の「ガソリン税をやめれば車の利用が増え、地球温暖化防止に悪影響する」は苦し紛れに聞こえたものだ。 今ではリッター110円レベルまで下がってきているが、長年続いたガソリ…

人類生存の鍵

温暖化問題が人々に地球の未来や人類の行く末について関心を持たせている。人類の滅亡はどのようにして起きるか。それを防ぐ手立てはないのか。ハリウッドがありとあらゆる可能性をテーマにCGで我々に予想を提供してくれている。 資源、水、食糧の争奪や宗…

日本の技術力と温暖化防止

日本企業の省エネ技術が世界トップクラスであり、この技術によって途上国の環境改善に貢献している。日本の火力発電所の効率は中国の2倍。ということは同じ電力を発電するのに、半分の二酸化炭素排出で済んでいる。 この他いろいろ問題はあるにしろ、大型電…

緑と清流を

中央線に乗り高尾を目指すと日野駅の手前で川を渡る。その河原に大きな看板があり、「緑と清流を 日野市」と書いてある。緑と清流を奪ったのは誰なのか。ディベロッパーが木を切り、宅地開発をしてマンションや一戸建てをどんどん建てた。 その許可は市が与…

次の世代のために

2006年12月、サウジアラビアのリアドで開催された湾岸協力会議に加盟しているアラブ首長国連邦、バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビアの六カ国の代表による最高評議会で「国際基準・システムに調和した平和利用目的の原子力技…

フィンランドの新鋭原発

フィンランドでは原発依存率は日本と同じの3割程度。現在建設中のオルオキト3号機は最新鋭160万キロの新型。これが出来れば一気に5割程度になる。しかし工事が大幅に遅れ、今後作業員を2倍に増やすことで、2012年にはなんとか運転開始したいとし…

民主党と原子力

民主党といってもオバマの民主党でなく、小沢民主党の話。先月党内政策論議の結果を「民主党政策INDEX2008」としてまとめた。この中でエネルギー政策として、原子力については「将来展望を持ち、安全を第一として、国民の信頼と理解を得ながら、国…

生活習慣は変らない

地球温暖化を防止するには、二酸化炭素の排出量の多い米国・中国・インドを引きずり込まなければならない。しかし、これから経済発展し二酸化炭素排出が急増するBRICsについては、ほとんど言うことを聞かないのではと懸念される。 BRICsの経済発展…

もっと知るべきこと

中越沖地震で柏崎刈羽原子力発電所が停止し、いまだに動いていない。変圧器が炎上したことや放射性物質が海中に流出したことなどが大きく報じられる一方、国や電力からはあのような大地震においても安全に停止することが出来たと評価する発表がされている。 …