2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2012年

マヤ暦は2012年までしかないということで人類滅亡予言ではないかと話題になっている。あと2年ということはないだろうが、今世紀中に文明崩壊の可能性は十分にある。 途上国、新興国がこのまま経済成長を続けて生活水準が上がってくれば、COPが何を決…

中国の脅威

中国が世界第二位の経済大国になることによって世界は大きな影響を受ける。その影響は経済にとどまらず、軍事、資源、環境などに及ぶ。最近は資源確保や国際社会の中での地位向上を目指して中国が盛んにアフリカや中東に経済支援をしている。 中国のアフリカ…

中国の事情

報道によれば28日午後、中国の山西省の炭鉱で出水事故があり、123人が閉じ込められた。この炭鉱は年間600万トンの石炭を生産できるものだが、ここ数年中国各地の炭鉱での生き埋めや爆発事故が多い。 石炭は主に内陸部で生産され河や鉄道を使って沿海…

金の問題じゃないというが

原発に批判的な人は原発の方がコストが安くても自然エネルギーを採用したいと考える。資源エネルギー庁の試算だと今日本にある原発を全部太陽光発電に置き換えれば原発建設に掛かる15兆円の約20倍の280兆円掛かる。風力発電の場合でも約3倍の50兆…

原発と原爆

最近ではさすがに原発と原爆を同じものだと考える人は少なくなった。しかし、原発で使い終わった燃料を六ヶ所村の再処理工場で処理するときに出るプルトニウムを原爆の材料に使うのではないかと心配する人はいる。 特に外国からは日本は核兵器をいつでも持て…

二酸化炭素の固定化

大気中で炭素を燃やすので温暖化が進んでいる。ならば大気中に出てしまった二酸化炭素を固定化すればよい。今、森林が温暖化防止策として注目されているのもそれだ。 あなたの家ではどのくらい固定化されているか。薪ストーブで暖まっている人は二酸化炭素を…

安い原発を

アメリカで原発が復活したのは当初高かった原発の電気が安くなったため。そのためアメリカの電力会社が払った努力はすごいものがある。厳しすぎる規制を撤廃させ、安全を損なうことなく合理的に稼働率を上げるとともに、メンテナンス費用を抑えるために、金…

熱電モジュール

熱電モジュールとは聞き慣れない言葉。半導体の板の片面を熱することにより電気が起きるが、その電気を出す半導体を熱電モジュールと呼んでいる。 大阪産業大学ではガスを燃やして東芝製の熱電モジュールを熱し電気を起こして走る一人乗りの電気自動車を試作…

原子力推進の大義

国や電力会社は原発の稼働率向上の大義として「温暖化対策」を挙げているが、発電コストの抑制も大事な大義だ。他の電源に対する原子力の優位をさらに確実なものにするためコスト優位ははずせない。また、電気料金を下げることは他の産業の国際競争力を高め…

稼働率を上げるには

日本国内対策だけで2020年度までに温室効果ガスを90年比25パーセント削減する場合、原発の稼働率を約90パーセントにする必要があると国立環境研究所が発表。わが国の原発の稼働率は今年度70パーセントに届くかどうか。 世界のトップレベルである…

原発の排熱利用

原発の排熱は莫大なものだが、今はこれを冷却水とともに海水に戻している。家庭用に開発されたエコ・キュートは空気中のわずかな熱を炭酸ガスに移し、これを圧縮することで高熱を得る原理。 この原理を使った高熱を作る装置を原発の排水路に設置し、排水の熱…

バルチック

バルチックは日本海海戦で東郷平八郎率いる日本海軍が沈めた艦隊の名前。神田神保町にはバルチックカレーという名前のカレー屋もある。バルチックは実はリトアニアとポーランドに囲まれバルト海に面したロシアの飛び地の領土だ。 このほど、ロシアの総合原子…

大熊町のアンケート

大熊町は福島県浜通りにある福島第一原発のお膝元。その町がこのほど町民に対して行ったアンケート結果(町民の4割が回答)を広報した。驚くのは「住みよい」「どちらかといえば住みよい」が9割だったこと。 「住み続けたいか」に対しても8割がYES。こん…

生活様式を変える

地球環境と我々の子孫を守るためには、生活様式を変え、エネルギーや水の資源を節約し、環境汚染させないようにしなくてはならない。今の状態を放置すれば、やがて自然からの逆襲により生活様式を変えざるを得なくなる。 そうなつてからでは取り返しがつかな…

信頼社会

トーマス・フリードマンは「フラット化する世界」の中で、信頼ある社会こそ発展出来るとし、アメリカはこの条件を持っているとしている。日本がここまで成長できたのは、社会はもちろん企業などの組織においても規則を作らなくてもやっていけるだけの信頼感…

日米格差

アメリカのエネルギー省スティーブン・チュー長官は次世代型原発の設計を東芝のアメリカにある子会社などに総額4千万ドルの投資をすると発表。そんなおり、日本では政府が地球温暖化問題に関する閣僚委員会を開き、今国会に提出する地球温暖化対策基本法案…

石炭

温暖化防止のため石炭など化石燃料に課税するという話もあるが、日本は2割強、世界全体では発電所の6割〜7割が石炭火力。日本では石炭火力の新設はもう難しいが、諸外国では、今後も石炭火力発電所の新規建設計画がたくさんある。 日本の石炭火力の熱効率…

原発とグローバリゼーション

数ある産業の中で最もグローバリゼーションから遠いのが国内の原発。今のところ電気は海外から輸入出来ない。国内での競争もない。せいぜい稼働率が低いと言われるだけ。その稼働率も技術的問題ではないようだ。 ウランの調達、使用済燃料の処理などは海外が…

ジャクソン女史

アメリカの原子力規制委員会の委員長シャーリー・アン・ジャクソンはスリーマイル島事故以降、瀕死の状態であったアメリカの原発を「稼働率の良い発電所こそは安全性の高い発電所である」との卓見を示し、原発の見事な復興のもとを作った女性である。 アフリ…

電柱の美観

日本中どこに行ってもいたるところ電柱と電線が街や自然の景色を台無しにしている。自然災害の多いわが国では災害復旧を迅速にやるためにはやむを得ないのかもしれないが、通信のための柱とともにもう少しなんとかならないものか。 電線をくもの巣のようにせ…

原発温排水の利用

原発は電気を作るために造るが、原発が発生させる熱の3割の熱で発電し、残りの7割は捨てている。この熱をなんとか利用しようとして養魚場を併設して海に戻す暖かい水で魚の養殖をしたり、観葉植物園を作ったりしている。 しかし、原発のすぐ近くに設備を作…

原発と津波

チリ大地震では太平洋側の地域では津波警報が出され、多くの人はテレビを見ていたが中には避難した人もいた。実際には観測された高さの2倍程度の津波があったことが確認されたようだ。 太平洋側には青森県の東通原発、宮城県の女川原発、福島県の福島第一、…

群生

落ち葉を踏んで林の中を散策すると、あちこちにショウジョバカマや春蘭が群生している。小さな弱々しい植物はほとんどが湿って日照が少ない場所で群生している。こうした植物は根っこに栄養を蓄えており、まもなく春になろうとするころから可憐な花をつけて…

中国の舵取り

来年度も二桁には届かないものの8パーセントの経済成長を目指していると全人代で温家宝首相が発言。このような中国の経済的躍進は、地球資源の枯渇を早めることになる。 既に水不足が深刻化しているとの情報もあるが、その他の資源も世界中から漁っているの…

キュートな発明

太陽電池などに比べるとあまり目立たないが地球を救うといっても大げさではない発明が日本が発明したエコ・キュート。空気をファンで取り込み、容器中の炭酸ガスに空気の熱を移し、そのまま圧縮する。 すると炭酸ガスが高温になり、その高温でお湯を沸かして…

海への期待

新興国や途上国の経済発展が引き金となり世界中で資源争奪になるのは明らか。中国は既にアフリカをはじめとして世界中の鉱物資源の獲得に着手している。日本は経済大国の地位を少しづつ低下させ外貨準備も減らして活力を失っていく。 残された道は海洋資源の…

忍び込んだ危険

事故が起きるとその原因追求が始まるが、多くの場合に事故の起きる前に事故原因となるものが忍び込んでいる。トヨタ車ではフロアマットやブレーキペダルの設計に問題があることが後でわかった。 建物や橋の倒壊は大事故になりやすいが、設計時点で耐震構造が…

経済成長の後に

世界中の新興国、途上国で起きている経済成長は目覚しく、また先進国でもスピードは落ちているもののもともとのパイが大きい。各国の多くのリーダーが経済成長の必要性をあげているが、果たしてこの考えを変えないのであれば、ほどなく資源の枯渇、地球環境…

ようやく

鳩山首相は日本企業がベトナムに原発を売り込むためにベトナムのグエン・タン・ズン首相に親書を送ることになった。電力会社なども共同出資して海外に原発を売り込むための会社を設立することになり、日本の原発輸出は急にあわただしい状況となっている。 こ…