海への期待

 新興国や途上国の経済発展が引き金となり世界中で資源争奪になるのは明らか。中国は既にアフリカをはじめとして世界中の鉱物資源の獲得に着手している。日本は経済大国の地位を少しづつ低下させ外貨準備も減らして活力を失っていく。

 残された道は海洋資源の開発。幸いにも日本は世界でも海の面積はトップクラス。海底の資源だけでなく、海水中にも含まれている鉱物資源を回収する技術をいちはやく開発し、資源大国への道を歩む必要がある。また、海底の海水温度と海上の温度差を利用した発電技術もある。こうした技術の開発にこそ戦略的に科学技術予算を集中すべきだ。