点検方法

 モーターやポンプといった回転機器を組み立てて芯がぶれないように調整するには高度な技術が必要だ。上手く調整すれば、ずっと長時間止めずに安定して回転させることが可能だ。

 そのため海外の原発では上手く回転している機器はそのまま運転しつづけることをしている。ところが日本の原発では毎年のように回転機器を止めて、その都度分解し内部点検後に再び組み立てるという作業を繰り返している。

 一定の時間がたてば必ず内部の点検をするという不合理。分解組立をしたことで、内部に異物が入ったり配管のつなぎが甘くなったりとかえって調子が悪くなる危険性もある。

 これでメリットを受けているのは分解組立工事をする工事会社だけだ。地元も分解組立工事が少なくなれば仕事減ると反発しているが、原発の安全から言えば問題のあるやり方をしているのだ。