捨てられる食材

 食料の流通・消費構造には大きな無駄がある。先進国ではスーパーやコンビニの売れ残りは消費者に見えないところで速やかに行われている。

 生産者も市場で売りにくいものは出荷せず捨てている。世界では食料の30パーセントが、消費者の胃袋に入る途中で失われているか、ゴミとして捨てられている。

 食料不足が深刻な途上国では、食料を保存する倉庫や迅速に輸送する交通手段などのインフラ不足が、せっかく収穫した食料の多くを無駄にしてしまう大きな要因になっている。

 鉄道や道路、それに貯蔵施設などのインフラ整備が途上国にとって最優先課題でもあり、先進国のビジネスチャンスでもある。