2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

新たな思想

科学技術を急速に発展させてきた人類だが、地球上を平和で安定したものにするための思想については、開発がいまだ出来ていない。そのため、科学技術の進歩に社会がついていけず、環境破壊や戦争などさまざまな人類への脅威が発生している。 新たな思想あるい…

自然の形

窓から白カシの並木が見える。カシの木は常緑の照葉樹で冬の最中でも緑を保っている。朝の光がカシの葉の1枚1枚に反射してキラキラしている。 ソーラーパネルをどのようにすれば一番発電効率が良いかという研究が行われているが、自然界は既にその結論をか…

落差を埋める

茨城県の大洗町は水戸市の東にあり、町名のごとく太平洋の波が打ち寄せる場所だ。ここには東海村についで原子力施設が多く、町民憲章には「わたくしたちは、この海をひらき、原子の火を育て、水と緑を愛する、健康で明るい大洗の町民です」と謳っている。こ…

フレネルレンズ

フレネルレンズで集光して沸騰したお湯をつくり、大型魔法瓶に入れて、お茶やコーヒーを飲むときに使う。これを自動的にやってくれる装置。庭やベランダで沸かしてそれをソーラー駆動のポンプで室内のポットに自動的に溜めておいてくれる装置は出来ないか。 …

インフラメンテナンス

かつてアメリカのハイウエイで橋が落下して大問題になった。日本でも高速道路、新幹線など建設は勢いよくやったが、そのメンテナンスはこれからじわじわと負担が掛かってくる。国道のトンネルや橋も古くなっている。 地震でもきたらたちまち大災害となるだろ…

信頼の空洞

トヨタの社長がリコール問題でアメリカ議会の公聴会に参考人で呼ばれた。アメリカのユーザーもトヨタの相次ぐリコールには驚きを隠せないようだ。数年前に東京電力が原発の隠蔽や改ざん問題を起したときにも世間は驚いた。 二社に共通するのは問題になる以前…

理想のソーラーパネル

ソーラーパネルをつけた方が良いのはわかっているが、私の家は民家風で瓦屋根が美しいのが自慢。どうしてもパネルを載せたくはない。今の屋根のままで、その上から樹脂を塗ってそれがソーラーパネルの働きをしてくれるような製品が開発できないものか。 最近…

古代文明の地

イラン、エジプト、インドはそれぞれ古代文明が栄えたところ。イランはIAEAが核開発の疑いがあると指摘したが、当のイランは原子力平和利用の権利を主張している。エジプト、インドは韓国が二国間原子力協定や原子力人材育成で原発建設を支援する動きを…

グローバリゼーションと環境

グローバリゼーションは弱いところにしわ寄せをしていく。それも世界規模で地球の果てまで弱いところを追いかけていくのだ。金利が高い国に資金が移動するように、劣悪な労働条件でも働く人がいれば、そこに仕事が集中し他の国や地域から仕事を奪っていく。 …

環境問題と市場型経済

市場型経済では競争の末に落ち着くところに落ち着き勝者と敗者が決まる。自由な市場にこだわったために最近、それがあまりに格差を生むので批判の的となっている。環境問題についても人間の行動に制限を加えなくてはだめだという意見が多い。 自然界を見ると…

いくらでもどうぞ

アメリカの西部開拓者精神がアメリカを世界一の強国にし、それが世界に広まった結果、地球の環境や資源が限界に突き当たりそうになり、世界中が右往左往している。中国、インド、ブラジルなどの新興国は残り少ないフロンティアを破壊し続けるだろう。 日本に…

石巻市の事件

先日、石巻市で若い男に二人の女性が殺傷される事件が発生した。DV(家庭内暴力)が続いていたらしい。マスコミは被害者宅を写し「石巻市郊外の閑静な住宅街で」と伝えていたが、家は敷地一杯に建てられた新建材の二階建。車が二台停められていて、芝生も…

ライフラインサービス

かつて電力会社がこぞってインターネット通信や携帯電話サービスに参入した時代があったが、民間の激烈な競争は殿様商売の電力会社には合わなかったらしく、今はすべて撤退。ガス会社の買収も進んでいない。 現在、電力会社はオール電化や電気の暖房器具を紹…

家の造り方

徒然草には「家のつくりは、夏を基本とするのがよい。冬はどのような家であっても、住むことができるが、出来の悪い家では夏の暑さに耐えることも難しいだろう」と書いてある。 この言葉はよく引用されるが、エアコンもない時代の徒然草に書いてあることをそ…

日本が生き残るために

日本は江戸時代は鎖国をしていたが明治以降は資源や食糧の輸入を一気に拡大、加工品を輸出して外貨を稼ぐというパターンが続いた。今日、少子化、高齢化で国力が低下しつつあるなか、その加工技術が新興国に追い上げられている。 これに対処するには、江戸時…

公共的な職業

吹雪の夜に鉄塔で停電復旧の作業を見た人は誰しも驚きと感謝の気持ちが沸くものだ。こんな悪条件でも懸命に作業に挑戦している作業員を頼もしく思い、全面の信頼を与えるだろう。 アメリカの大平原を走る長距離バスの運転手はどこまでも見通しのよい交差点で…

安心を求めて

近頃、政治家や経営者は口を開けば馬鹿の一つ覚えのように「安全安心な」というが、日本人は安全を自分の目で確かめたり、自分で考えたりすることなく、他の人が「あれは安全だ」あるいは「あれは危険だ」と言うのを聞こうとする。 人々にとって、内容はとも…

中国の行く末

市場経済を取り入れた中国が世界第二位の経済大国になろうとしている。中国人の金儲けの執念はアメリカ人以上。中国企業は安い労働力を求めて奥地へと移動している。資源確保のためには国内ばかりかアフリカなど世界中にその触手を伸ばしており、まるで世界…

無限のエネルギー

日本で原子力の平和利用が始まったとき、「ついに地上の太陽を作った」という見出しが新聞に躍った。核融合の開発が始まると「無限のエネルギー」としての期待が集まった。 核融合にまで実現できなくとも、高速増殖炉がものになれば、人類は2000年くらい…

第三者の言うこと

国や電力会社が信頼できないと国民が考えていることが原子力推進の最大の問題だ。報道によれば、今月より日本原子力学会が原発などの事故トラブルに対して、即座に評価コメントを発表することにしたという。 学会でこれに当るメンバーは大学の研究者が中心。…

信頼の問題に尽きる

車のリコール、新幹線や飛行機の安全運航、原発の安全運転など人々の不安は尽きない。これらの科学技術の粋を集めた複雑なものは素人に中味がわかろうはずもない。 マスコミですら大勢の専門家を動員してわかりやすく解説しようとしているがうまくいかないの…

信用調査

原子力に関する調査では、誰の言うことを信用するかについては国や電力会社への支持が低く、マスコミや自治体をより信用するという結果になっている。 それらを一律に捉えるのも疑問が残る。電力会社といっても10社以上あるのだから、事故やトラブルの回数…

信用調査

原子力に関する調査では、誰の言うことを信用するかについては国や電力会社が支持が低く、マスコミや自治体をより信用するという結果になっている。 しかし、それらを一律に捉えるのも疑問が残る。電力会社といっても10社以上あるのだから、事故やトラブル…

オルターナティブ

自由貿易によって世界は大きなメリットを受けている。保護貿易主義は復活させてはならないが、人々の生存や生産に必要な基本的な物品については、オルターナティブを持っていて、外国からの輸出制限や獲得競争に巻き込まれないようにしておくことが必要だ。 …

日本版ジェラシックパーク

山間部では鹿、猿、猪、熊などの被害が深刻化している。農家では畑を守るために畑の周りに通電した電線を張り巡らし、獣を防いでいる。 最近では山間部に留まらず比較的大きな都市にも獣たちが乱入しニュースになることが多い。東西冷戦時代のベルリンの壁や…

温暖化に関する知識

温暖化に関する情報に興味を示す人は多いが、原発1基で二酸化炭素国内排出量の0.5パーセントが削減になることを知っている人は少ない。 25パーント削減を打ち出したわが国にとって、原発の役割は大きいのだ。かつて世界のトップクラスだったわが国の原…

電気はどうするのか

二酸化炭素を出さない原発はこれ以上増やすなと言われ、電力会社は東欧など外国から大金を払って排出権という空気を買っている。政府の目標が高くなれば、今後ますます買わねばならない。 その金は電力料金として企業や家庭など消費者から集められる。また、…

人口をどう考えるか

資源問題、環境問題の根本は人口が増えすぎたこと。江戸時代が理想のエコ社会だったと言われているが、その人口はたかだか一千万人、今の十分の一だ。 その頃は多産多死で、今の途上国のような状態だった。狭い日本に一億人の人口は、あらゆる技術や社会制度…