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 かつて電力会社がこぞってインターネット通信や携帯電話サービスに参入した時代があったが、民間の激烈な競争は殿様商売の電力会社には合わなかったらしく、今はすべて撤退。ガス会社の買収も進んでいない。

 現在、電力会社はオール電化や電気の暖房器具を紹介したり、メガソーラー基地を建設したりする程度のことしか行っていないが、電力会社の安定、広域、公共性の特質が大いに生かされる健康、介護、環境の分野に進出するべきだ。

 郵便事業と同じで、電気は都会の消費者が実質費用負担して、どんな山奥や離島にもユニバーサルサービスが実施されており、この面での人々の電力会社に対する信頼は絶大。現代の3K産業はこつこつと確実にやる電力会社の体質にもよく合っている。