環境問題と市場型経済

 市場型経済では競争の末に落ち着くところに落ち着き勝者と敗者が決まる。自由な市場にこだわったために最近、それがあまりに格差を生むので批判の的となっている。環境問題についても人間の行動に制限を加えなくてはだめだという意見が多い。

 自然界を見ると厳しい生存競争がある反面、少数になった種は完全に淘汰はされず、厳しい環境に適応しながらそれなりの場所を確保していく。市場経済の良くない点は敗者を完全に市場から葬り去ってしまうこと。

 人間社会は科学技術と経済システムが発達したために、根こそぎ文化を剥ぎ取ってしまうので、自然界のような調和の取れたものになれない。