いくらでもどうぞ

 アメリカの西部開拓者精神がアメリカを世界一の強国にし、それが世界に広まった結果、地球の環境や資源が限界に突き当たりそうになり、世界中が右往左往している。中国、インド、ブラジルなどの新興国は残り少ないフロンティアを破壊し続けるだろう。

 日本には島国であり鎖国を続けた結果、このような物理的フロンティアを開拓することはせず、限られた中でいかに精巧なものをつくるか、いかに資源を使わず環境を壊さずに楽しみを得るかということに精魂を傾けてきた。

 その結果、江戸時代末期には世界でも最高の文化レベルの生活が出来ていた。日本は新興国、途上国に対して、こういう方向であればもいくらでもどうぞおやり下さいというメッセージを出すべきだ。