稼働率を上げるには

 日本国内対策だけで2020年度までに温室効果ガスを90年比25パーセント削減する場合、原発稼働率を約90パーセントにする必要があると国立環境研究所が発表。わが国の原発稼働率は今年度70パーセントに届くかどうか。

 世界のトップレベルであるアメリカ、韓国などはすでに90パーセントを超えている。日本の原発稼働率が低い原因は三つある。一つは大地震による停止。それに定期検査期間が諸外国に比べて長いこと。その定期検査を毎年必ずやっていること。

 大地震は天災だが、地震が多い日本では、耐震補強をしっかりやって大地震があっても簡易な点検だけで運転再開出来るようにするべきだ。

 検査関係では近年、役所もアメリカなどに見習って規制を変えたのだから、電力会社は思い切って定期検査の内容を簡略化し期間を外国並みに短くするとともに、成績良好な原発は定期検査の間隔を長くするべきだ。電力会社の技術力向上と勇気ある決断が求められている。