経済成長の後に

 世界中の新興国、途上国で起きている経済成長は目覚しく、また先進国でもスピードは落ちているもののもともとのパイが大きい。各国の多くのリーダーが経済成長の必要性をあげているが、果たしてこの考えを変えないのであれば、ほどなく資源の枯渇、地球環境の激変にぶち当たるであろう。

 そのために、先進国を中心にいまから経済成長以外の新たな目標を考えておく必要がある。それは人々の暮らしを豊かにし、平和を維持するために資源をより効率よく、環境の負荷がより少なくて済むような経済にすることである。

 枯渇を前に資源の価格が高騰し、環境税などが作られて世界はその方向に向かうことは間違いないだろうが、日本など先進国はそれを先取りして行くべきである。