原発とグローバリゼーション

 数ある産業の中で最もグローバリゼーションから遠いのが国内の原発。今のところ電気は海外から輸入出来ない。国内での競争もない。せいぜい稼働率が低いと言われるだけ。その稼働率も技術的問題ではないようだ。

 ウランの調達、使用済燃料の処理などは海外が頼りだが、原発の建設や運転は発注先も国内三社に限定した国粋主義で外国資本は参入出来ない。

 途上国の原発受注競争ではフランス、ロシア、韓国にやられっぱなし。東芝が買収した上スチングハウスがかろうじて健闘している。日本の原発ほど国内産業化している業種も珍しい。