ジャクソン女史

 アメリカの原子力規制委員会の委員長シャーリー・アン・ジャクソンはスリーマイル島事故以降、瀕死の状態であったアメリカの原発を「稼働率の良い発電所こそは安全性の高い発電所である」との卓見を示し、原発の見事な復興のもとを作った女性である。

 アフリカ系アメリカ人女性として初めて物理学博士号を取り、その後アメリカ最古の科学技術大学であるレンセラー工科大学の学長、アメリカ科学技術振興協会会長にまでなった。ジャクソン女史はワシントン生まれのアフリカ系アメリカ人

 人種差別されていたが、黒人初の公立学校生徒となり、才能と努力の結果このような地位に昇れ、能力が発揮できたアメリカ社会というものは確かにたいしたものだ。