原発温排水の利用

 原発は電気を作るために造るが、原発が発生させる熱の3割の熱で発電し、残りの7割は捨てている。この熱をなんとか利用しようとして養魚場を併設して海に戻す暖かい水で魚の養殖をしたり、観葉植物園を作ったりしている。

 しかし、原発のすぐ近くに設備を作らねばならないために排熱利用はあまり進んでいない。発想を変えてみてはどうか。例えば、植物はある時期に温度が必要な場合が多い。

 春野菜の種から苗を作るためには夜間を中心に電気ヒーターを使っている。その苗床をトラックで運びこみ、しっかりとした苗になるまで発電所の脇で温水暖房してやればよい。長いパイプを引いて排熱を街で使おうとせずに、必要なものを原発の近くに持ってくればよいのだ。