緑と清流を

 中央線に乗り高尾を目指すと日野駅の手前で川を渡る。その河原に大きな看板があり、「緑と清流を 日野市」と書いてある。緑と清流を奪ったのは誰なのか。ディベロッパーが木を切り、宅地開発をしてマンションや一戸建てをどんどん建てた。

 その許可は市が与えた。市が道路を造り、下水を流すようにしたに違いない。それまでは周辺は緑と清流がある豊かな自然環境だった。とすると日野市が立てたこの看板の意味はわからなくなる。

 もっと判りやすく「日野市は地域開発と自然環境保護のバランスを誤った」と書いてくれた方がいい。たぶん皮肉屋のイギリス人ならそう書くだろう。