次の世代のために
2006年12月、サウジアラビアのリアドで開催された湾岸協力会議に加盟しているアラブ首長国連邦、バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビアの六カ国の代表による最高評議会で「国際基準・システムに調和した平和利用目的の原子力技術利用とそのための共同計画」が決定された。
これを受けて11月3日からサウジアラビアのジェッダで湾岸協力会議加盟国による初めての「原子力平和利用国際シンポジウム」が開催された。中東の経済は年率5パーセント以上で成長している。特に電力需要は今後10年間に世界の伸びの3倍で拡大するだろうと予測されている。
電力として使用する以外にも海水の脱塩にもエネルギーが必要で、これにも原子力が期待されている。アラブ諸国もようやく石油代金を次世代のために役立てようという発想にたどりついたようだ。