生活習慣は変らない

 地球温暖化を防止するには、二酸化炭素の排出量の多い米国・中国・インドを引きずり込まなければならない。しかし、これから経済発展し二酸化炭素排出が急増するBRICsについては、ほとんど言うことを聞かないのではと懸念される。

 BRICsの経済発展の様子をテレビニュースなどで見る限り、その国民の旺盛な成長意欲は高度成長期の日本人のように凄まじいものがある。残念ながら、これらの国の人々が、「自制しなければ、自分達の存続も危うい」という危機的体験なしには、彼らの考えや行動を変えることは不可能であると見るのが現実的。

 アメリカはハリケーンカトリーナでそうとう懲りたようだが、彼らのライフスタイルを変えるにはまだ相当の年数が掛かるはず。アメリカ人の過食肥満の問題をとっても、生活習慣を変えることが難しいことがわかる。