我が国の危機管理の原点

 世界各国で生産される食糧のうち、輸出されるものは僅か一割。ほとんどが自国で消費されている。この一割をめぐって争奪戦が起きれば、自給率の低い日本はお手上げになる。
現在の日本の農業や漁業が石油漬けであることも確かで、石油価格が高騰を続ければ、国内での食糧生産も危うい。

 人口が今の3分の1だった江戸時代、エネルギーも食糧もすべて自給していたことから考えると、今の日本人はエネルギーや食糧の輸入で食卓を賄っている。自由貿易を守り、エネルギーと食糧の輸入を確保するとともに人口を減らすこと、自給率を高めることを着々と行うのが我が国の危機管理の基本だ。