おかしな日曜討論

 今日のNHK日曜討論は環境と経済について。05年から15パーセント削減という政府案に対して野党各党から批判が相次いだ。自然エネルギーに対する補助を増額することによって国民の負担が増加することの可否などが議論されたが、こうした政策的な問題になると内容はよってたかって政府案を攻撃するといういつものパターンに陥る。

 各党、特に政権を目指している民主党、極端な反対論を繰り広げる社民党などは、独自の温暖化対策案を示してから討論を始めるべき。データについてもつまみ食いのような引用でしかない。環境、経済について事実やデータを相互に確認しながら進めないと議論が少しも深まらない。

 大胆な削減案を言うからには、それに至る経過段階やどのような方策により、どの程度のことが期待出来るかなども合わせて提示しなければ理想論を聞いていると同じだ。司会も含めてNHKの討論番組の構成の弱さが目立つばかりだ。