原発の監視体制

 山口県のホテルで修学旅行の引率の先生方が一酸化炭素中毒になり、同行した若いカメラマンが亡くなった。その後、不調なボイラーの煙突にひびが入って部屋に一酸化炭素が漏れたことがわかった。

 専門家は一酸化炭素は無色無臭なので、事故を防ぐには検出器で測って警報を出すしかないが、検出器はどこでもほとんど設置されていないと述べている。地下鉄サリン事件では刺激臭がしたが、一酸化炭素はこれ以上に恐ろしい。

 無色無臭で害がある物と言えば放射線も同じ。原発など放射線事業所では建屋内外に法律に基づいて測定器が設置され警報も出るようになっている。

 発電所敷地周辺にも監視所があり、しかも発電所側のほかに自治体も独自に測定器を設置し常時監視している。今回の一酸化炭素中毒事故を見ても、原発には必要な監視体制が出来ていることがわかる。