玄海町と薬草栽培
玄海町は九州電力の原発のある町。その原発がプルサーマル計画を受け入れたことにともなう核燃料サイクル交付金で、町は薬草の栽培事業を開始する。現在、中国からの輸入に頼っている化粧品や漢方薬に使う薬草を栽培するためのビニールハウスを建設しているが、地元の九州大学が共同研究者として参画。数年後には本格的に薬草の出荷をし、観光資源としても期待している。
薬草といえば、福島県の会津若松市にも江戸時代に藩主が薬草をつくらせた「御薬園」がある。現在も珍しい草花があり、庭園として観光客を集めている。原発の交付金は箱モノにつながり、結局は稼働率が悪くその後の自治体の財政負担になると評判が悪いが、この現代の「御薬園」は自然との共生イメージで、健康志向にも合っていてグッドアイデアだ。