今こそ公共事業

 阪神淡路大震災やその後の大地震が起きて、かつてカリフォルニアの地震被害を見て日本では大丈夫と言っていた専門家が間違っていたことが証明された。地震や風水害はこれからも必ず起きる。

 高度成長時代に造った高速道路や建物がいま次々に耐用年数を過ぎようとしている。社会を支えるインフラが確実に修理され、建て替えられるかを問われる今、生活第一、生命を大切にと言っている連立政権だが、必要な公共投資を怠れば次の時代にきっと大きなしっぺ返しを受ける。

 危険なインフラを改修して大きな犠牲を出さないように備え、安心して生活できる国をつくる時期ではないか。世の中は不思議なもので、止めようとするときは、必要性が高まっていることが多いものだ。