電力会社による違い
長らく9電力体制が続いたため、国民は電力会社はどこも同じだと思っているが、少なくとも温暖化対策については差が明確だ。最も二酸化炭素を排出する割合が多い石炭火力が多いのが北海道電力、東北電力、北陸電力、中国電力、四国電力。少ないのが東京電力、中部電力関西電力。
特に東京電力は火力発電を以前から天然ガスにシフトしており、全体の電源の6パーセントしか石炭を使っていない。天然ガスは石炭の半分程度しか二酸化炭素を出さないからこれは影響が大きい。
温暖化対策の優等生の水力発電は各社とも20パーセント程度でこれ以上は伸びる余地はない。ソーラー、風力、地熱などの自然エネルギーは最大努力しても10年以内には合計でも数パーセントには届かない。
各社ともこれからは石炭を減らし原子力を増やす計画。もし、国の指示でやみくもに自然エネルギーを増やせば電気料金は現在の数倍になる計算だ。