島根原発だけなのか

 島根原発1、2号機で123件の点検漏れが見つかった。国の検査でわかったというが、建設中の3号機の運転開始、上関原発着工を迎えている中国電力にとっては大きなショックだ。

 この点検漏れを調査していた中国電力の部長が自殺するという問題も起きている。どこの原発でもそうなのか、中国電力だけの問題なのかが各原発の地元住民が心配するところ。

 民主党政権ベトナムへの原発輸出を支援したり、地震で停止していた柏崎刈羽原発が7基のうち3基目が運転再開の動きを見せたりするなど原発推進ムードが高まっていた中で、島根原発点検漏れはこれに水を差したかたち。

 島根原発の原因調査も大事だが、国は他の原発の状況について出来るだけ早く地元に情報を流すべきだ。