チェック方法の進化
島根原発で123件もの設備管理上の問題が発覚。その後の調査では506件となっている。書類上は交換したことになっている機器が実際には交換されていなかったなど深刻な問題だ。
以前、美浜原発3号機でも、配管の肉厚の確認が管理上のミスで長年チェックされず、突然破断し大量の高熱蒸気が噴出して作業員が死傷した事故があったことは業界では誰でも知っている。
こうした事業所では管理体制が根本的な見直しを迫られているが、社内外の機関によるチェックのやり方もこの際見直しが必要だ。
製造工場で不良品が出た場合は、同じような不良品を出さないために、不良品を出した設備、材料、作業者、手順などを徹底的に調べて原因の除去に努めている。
原発事業者は問題がたまたま起きたとせずシステム的に起こるべくして起きたと考えることが必要だ。