大災害

 宮崎県の口蹄疫。地元にとっては大災害で、あたかも大地震ですべてを失ったうえに、すぐに瓦礫を片付けろと言われているようなもの。畜産関係者は牛や豚をすべて失い、処分した分は全額補償されたとしてもその後の収入源がない。連日の疲労に加えて将来のことが心配で真っ暗な気分に違いない。

 今度の事は全国の自治体、生産者組合、農家に対して防疫について十分過ぎるほどの対策を日常からしておく必要を痛感させた。消費者もおいしくて安全な牛を食べるには、それだけのコストが掛かることを理解する必要があるが、あまり高くなると肉食離れを起す。

 IBMでは水道事業をITを使い合理的に運営するなど交通や環境、エネルギー、医療といった社会の課題を、ITで賢く解決していく「Smarter Planet」というビジョンを提唱しているようだが、家畜の防疫のためのシステムも構築して防疫コストを下げてはどうか。