核の問題

 産油国まで原発建設を計画するなど原子力ルネッサンスが世界各国で始まっているが、皮肉なことにこれと同時に核テロの脅威も進行中だ。

 原発が温暖化対策と新興国、途上国の発展によるエネルギー需要対策のために不可欠なことは世界中で認められつつあるが、原発が増え核物質の生産や移動が頻繁になればそれだけテロリストが核物質を入手する機会が多くなる。

 原発の核燃料が原爆の材料にならないよう不純物を混ぜる技術を東工大が提案しているが、これが出来れば大きな貢献となる。テロリスト側は原爆にしなくとも核物質をばら撒けばそれだけでパニックとなるので核物質を是非とも入手しようとするに違いない。