目に見える大気汚染の影響

六本木ヒルズに行ったついでに近くの有栖川記念公園に行く。案内板にその昔、盛岡藩主の江戸屋敷だったと書いてある。江戸城からはずいぶんと離れた場所だ。町名が盛岡町となっていたがなるほどと納得する。

有栖川の宮が東京都に寄贈した広大な敷地であるが、手入れが良くない。中高木も樹形が取れていない。伸ばし放題にしてしまったのだろう。低木もああ伸ばしてしまっては手遅れである。それも汚い印象を与えている。

それにしてもすばらしく大きな木がある公園である。うっそうとしているので地表まで陽が射し込まない。暗くてじめじめしている。雑草は少なく小笹や苔が木の根元に生えている。

都会の公園は埃っぽく緑色がちっとも澄んでいない。葉っぱにこまかい塵のようなものがついていて、本当に出たばかりの新芽でないと本来の緑色をしていない。これは新宿御苑にも日比谷公園にも明治神宮外苑にも言えることである。