風力発電を

 
 自然エネルギーの中でも風力発電は一番効率が良い。風任せではあるが太陽電池と違って夜間もOKなので稼働率も条件がよければ30パーセント台になる。

 風力発電は今後もさらに改良の余地がある。まず、大量生産によるコストダウン、蓄電池などの進歩とこれの併用による供給安定化、風車の大型化、海上設置による大容量化などだ。

 二酸化炭素を出さない電源としては、原発が最も効率が良い。しかし、原発放射能の懸念から支持が得にくいのに対して、風力発電の場合、騒音、景観などの問題であり、恐怖感ではないので理解が得やすい。

 原発などがメンテナンスコスト、廃棄物処理コストが増加傾向にあるのに対して、メンテナンスも簡単で、廃棄物は出ない。

 使いづらい土地や農地への立地が可能なこともあり、広大な土地のある国や地方では有力な電源だ。ただし、国土の狭い日本ではあまり期待しすぎてもいけない。