風が吹けば

 風が吹けば桶屋が儲かるとは日本のことわざだが、原発ビジネスではそのとおりのことが起きている。インドのシン首相は20日クリントン国務長官と会談し、インド国内の2つの原子力発電所の建設を米国企業に発注すると伝えた。

 総工費は合計一兆円。東芝傘下のウエスチングハウス(WH)と、ゼネラル・エレクトリック(GE)と日立製作所合弁会社がそれぞれ受注する見込みだ。インドは爆発的に伸びている電力需要に対応するためにこれから軽水炉の建設ラッシュになる。

 今回のプロジェクトはこの皮切りとなるはず。これで日本企業のアメリカ企業買収などの効果が期待出来る。世界中で原子力ルネサンスという風が吹いている。