おかしなマニュフェスト

 8月25日付の東京新聞が環境に関する各党のマニュフェストの評価を掲載している。その比較表を見ると共産党社民党ともに温室効果ガスの排出の中期目標として90年比でマイナス30パーセント。共産党は家庭用太陽電池について半額政府補助制度を提案し、社民党太陽電池の電気を固定価格で買い取る制度を提案している。

 両党とも原発を廃止する方向だが、いったいどうやってマイナス30パーセントを達成するかまったく不明だ。家庭用の太陽電池を半分の家庭に設置したとしてどのくらいの電力供給が可能なのかわかっているのだろうか。

 夜間はもちろん雨の日がないわけではない。そのためにバックアップ電源はどうするのか。蓄電池を置くとなるともっと大変なコストが掛かる。これをやれば電気代が高騰し日本経済が壊滅するからエネルギー需要がダウンし、温室効果ガス排出がマイナス30パーセントになるというならわかる。