バルチックと聞けば、日露戦争で東郷平八郎率いる日本海軍に対馬沖で撃沈されたロシアの艦隊のことを思い出すが、バルチックビールも飲みたい。バルチックは今もバルト海に面したロシアの領地でリトアニア、ポーランドに取り囲まれている。
そこにロシアが大型原発2基を建設し、発生した電力をバルト三国やポーランド、ドイツに売り込むのがバルチック計画だ。天然ガスの供給ストップでロシアに対する警戒心が起きた中、こんどは電力供給で外貨獲得を狙っているようだ。
一号機の運転開始は2016年を予定しているというからそんな遠い話ではない。原発も欧米では国際戦略の道具として考えられていることに気づくべきだ。