逆手に取る

意味は「相手の攻撃や不利な条件を逆に利用して攻勢に転じる」こと。世界で最も過酷な地震に遭遇し、見事に停止した柏崎刈羽原発の地元、新潟工科大学が耐震安全研究拠点の整備を決定した。

これには国の原子力安全基盤機構や東京電力も協力し産官学の協力体制を取る。原発周辺で地下3千キロメートルに地震計を設置するなどし、最先端の研究をする。

東海地震の恐れが観測網の整備を促進し、浜岡原発の耐震補強を日本一強固なものにしたように、新潟も単に被害状況を保存し観光に使うような安易なことをしなかったことは素晴らしい。こういう逆手はどんどん取ってもらいたい。