ばら撒き公共事業

 地方に対するばら撒きと公共事業は政治とゼネコンの癒着の象徴として、ここ数年マスメディアの格好のバッシング対象だった。皮肉なことに最近、砂防工事などの公共土木事業の遅れから災害が起きる事例がしばしば報じられるようになっている。そうした土木工事をしなかった場合の災害リスクというものはどのくらいなのかを過去の例を参考に算出してみるべきではないか。

 特に最近の風水害や地震の過酷さは異常で、まさに環境問題だ。その点でも基準を見直す必要がある。マスメディアの一貫性と反省のない態度にはうんざりしているが、感情的で合理性のない主張のために国富がどんどん失われていくのは残念でたまらない。