原発の安全文化

 原発にとって安全文化の維持向上は大切な問題。電力会社は安全文化の浸透に熱心に取り組んでいる。日本原子力技術協会では原発で働く電力会社の社員に対してアンケートやインタビューを行って、安全文化が保たれているかについて確認を順次行っている。

 かつて被ばく事故を起こしたJCOは電力会社からの発注を受けて原発で使う燃料を製造していた会社だが、こうした関連企業に対しても安全文化を広げる必要がある。

 原発の定期検査などは多くの下請企業を使っておこなわれるのだから、今後、横だけでなく縦の関係企業に対しても安全文化を徹底する必要があることは当然だ。