ノスタルジーの費用

 人口が減り高齢化が進む山間部や漁村に対して国などが維持費を負担してまで集落を守るか、近くの町に移住させるかの選択がある。都会の人たちは限りないノスタルジーを感じながら、住んでいる人たちは先祖伝来の土地を守り、日本の山里の暮しを守りたいと思うが、そのためには国や自治体の財政負担が増え続ける。

 かつて子供が産まれ人口が増えるにつれて未開の土地を開墾してきたのだが、今度は人口が減り高齢化が進んでいるのだから、開墾してきた土地を放棄していくのは自然の流れとも言える。いずれにしても、人間感情的になればタダというわけにはいかない。