新エコロジカル主義

 人間が自然界の中では特別な存在であり、人間は自然を支配できる、してもよい。環境問題が発生しても科学技術で克服できるというのが人間中心主義の世界観だ。

 これに対して新エコロジカル主義は人間も自然の一部であり、人間の科学技術より自然の生態系の法則が勝つとし、経済成長そのものに疑問を持ち、資源枯渇や自然破壊をせず、自然と人間の共生を目指すものだ。

 新エコロジカル主義に立てば、原始社会に戻ることはないにしても、今後経済活動にいろいろな制限が加えられていくものと思われる。古代においては神話や伝承、風習、儀式、不文律などは資源枯渇や自然破壊を防いでいた。

 人々はこれらを迷信としてきたのだが、今日これらの不文律などのリメイクが必要となっている。