リトアニアの行方

 リトアニアチェルノブイリ型の最後の原発を閉鎖した。これでリトアニアには原発が1基もなくなった。同国のチェルノブイリ原発の閉鎖はEU加盟の条件とされていた。安全の面からは周辺国も含めてほっとしているが、リトアニアはこれから大変だ。

 代替電源としては周辺国からの電力輸入とロシアからの天然ガス輸入量の増加だが、貴重な外貨を失うとともに、他国にエネルギーという大切なものを管理されてしまうことになり、国としての独立性にも影響する。

 原発封じをすれば国民生活がどうなるかはリトアニアがこれからが答えを出してくれそうだ。もつともリトアニアは最新型の原発導入計画を進めており、出資者を募っているようだが、実際に原発の運転までは10年以上掛かる。