大深度の地震計

 中越沖地震で被災した柏崎刈羽原発。国の機関である原子力安全基盤機構は新潟工科大学構内に地下3000メートルまで穴を掘って地震計を取り付ける計画を発表した。来年度中には観測開始する。

 一方、防災科学研究所は地下7000メートルのものを構想している。これだけ深く掘れば直下型地震でも地震速報が可能になる。科学技術は不可能と思われたことをどんどん可能にしていく。

 これには地下深くのマグマの影響での高温や高圧に耐えられるケーブルやセンサーが必要だが、日本はこのような分野でも優れた技術がある。

 大胆な発想では欧米に負けることもあるが、物づくりにおいては日本が得意。地震国日本にはそれなりの技術が育ち、世界中で役立つわけだ。